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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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筆が悪いと絵も悪い <大人コース(初級)レベル> ‘08/10/10(金)
   筆は選ぼう!

そういう話である。
   弘法は、筆を選ばず。という言い方がある。これを逆に言うと、それ以外は筆を選ぶということになる。

   まあ、初心者に限らず、慣れた人も筆は選ぼう。名人の真似ごとは、勉強中の者には無用である。
   水彩の場合で言うと、水彩は水の量と紙が命である。そして、その次が筆になる。油彩だって筆については、同じである。人から貰ったくたびれた筆では、なかなか上手く描けないものである。
   自信が発展途上の初心者が、初めから難易度の高い筆で描くのは、どうかと思う。第一楽しくない。

   ただ、以前にも述べたことであるが、初めからやたら高い筆は必要ない。お金のあるなしの問題ではない。腕によって自然に高価な筆を買うのが、正当な順番である。
   筆が変わったために気分も変わり、淀んでいた制作が一気に活気付くということがある。

   主に中・上級者にありがちのことであるが、その時のために良い筆は取っておくべきである。
   これだけは言えることであるが、初心者でお金に任せて最高の道具を揃えるものに進歩はない。そういう人で、上手くなったと言う話は、聞いた事がない。
   そういうものである。

さて、筆を選ぶと良い絵が描けるかといえば、これは、イエスである。
   水彩、油彩に限らず、最低な道具で優秀な絵を描くのには、相当な年季が要る。出来ない話ではないが、初心者には出来ない話である。

   なんでも、そうであるが悪い筆を有効利用する方法はある。特に先の割れた筆などは、逆に予想できない線が描けるので面白い。線が二重になったり、良い筆では描けない線が得られるので私なら面白がるが、初心者にはお勧めできない。

   だから、悪い筆は捨てずに取っておくと良い。いつの日か、そんな悪い筆を面白がって使える時が来るかもしれない。その時には、こんな筆が使えるようになったと、別な感慨があるかも。

   詰まるところ、筆は単なる道具に過ぎないが、筆に振り回されないようにすることが、肝心である。悪い筆を使えば、絵が悪くなる。良い筆を買っても使い切れない。
  
   それは、筆に負けているからに過ぎない。筆に負けないようになるためにも、腕を磨くことである。それまでは、混乱しないように、自分にあった筆で丁度良しとすべし。

   いつの日か、自由に筆が使えるようになることを夢見て。
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