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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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水張りの仕方 <大人コース(初級)レベル> ‘08/10/9(木)
   これは、水彩をやる人のためのものであるが、そうでない人も、知識として覚えておいて損はない。

   水張りをご存知ない方に、簡単に説明すると、水彩の悩みのタネは、描き終えた作品がシナることであろう。これは、いたって見栄えが悪い。
   そのため、紙をシナらないようにするのが、水張りである。

   紙に水分を含ませ、伸びたところを張り込むと、乾燥してからピーンとなる。これが、し易いのが木製パネル張りである。
   パネルに紙を貼りこむので、紙の大きさは、折り返し分必要になる。パネルの大きさにもよるが、2cmぐらい余分に考えればいいでしょう。

   まず、パネルに紙をあてがう。この場合折り返し分の各辺が同じ長さになるように、修正する。これを怠ると、水張りは失敗する。この時は、まだ折り返さない。
   続いてスプレーで、紙に水を吹きかけるのであるが、折り返しの部分も含めて、水分が平均に掛かるよう吹き付ける。

   水分が行き渡ったら、そこで折り返す。キチッとちょっと引っ張り加減で折り返す。四隅は紙がだぶつくので、丁寧に折りたたむ。
   それから、水分が乾かない内に、テーピングするのであるが、水張り用のテープは文具店か画材屋さんで売っている白い紙テープである。これは、切手と同じ要領で、水にぬらすと、粘着性を発揮する。

   以上が水張りのやり方であるが、この木製パネル張りは、そのまま展示できるようにとの意図がある。したがって、通常の制作でこれをやると、剥がす段になって、紙テープが綺麗に剥がれず往生する。

   水で濡らしながらカメの子ダワシで丁寧にこすれば、結局剥がれるが、木製パネルを乾かさなければならないので、すぐに次の制作とは行かない不便さがある。
   そこで、もっと簡単な方法があるので、紹介しよう。

わが教室では、板に紙をテーピングして水張り代わりにしている。
   この場合のテープは、ビニールテープを使用するため、紙に水分は含ませない。乾いた紙を板に乗せ、そのまま、テーピングする。

   描いているとゴワゴワするが、乾燥するとピーンとして気持ちが良い。
木製パネル張りも、この板に直接のテーピング張りも、ドライヤーで乾かせるのが便利である。

   そのまま展示するなら、木製パネル張り、通常作業ならビニールテープ張りというところでしょうか。
   ただ、ビニールテープ張りの作品を展示する時は、水彩用の額は必要になる。

スケッチブックにそのまま描く人もいるが、クリップで留めるぐらいのことはしよう。
   折角描いた作品が、ゴワゴワでは、作品が泣くというものです。
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