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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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デッサンは、まずタテヨコに十字を入れる <大人コース(初級)レベル>‘08/10/7(火) |
デッサンをするに当たって、一番最初の作業は、画面の分割である。 画面の中をどのように分割すればいいか、そこから始まる。
絵の作業で、画面の分割は、重要度としては一番かもしれない。なぜなら、全てのイメージの元になるのは、画面の分割だからである。 そう言って、初心者は分かるだろうか?
絵を描き始めた者は、着色するような絵では、色の塗り方が難しいとか、色の出し方・表現の仕方が難しく、そういった技術を身に付けたいと思うものである。
また、デッサンでは、濃淡の出し方、線の描き方など、やはりテクニック面に気を取られがちである。 おそらく、画面の分割は、簡単に考えていることだろう。だから、簡単に通り過ぎる。
画面の分割が大事と言っても、ピンと来ないことだろう。 そこで、ここで覚えておいてほしいことは、画面の分割が上手ければ、後の作業は未熟でもいいということである。このこと、いたって大事である。
皆さんが、知っている各時代の巨匠たちの名画を見る時、どこを見るのか?
美術館でもいい、名画集の写真でもいい、一番最初に目に飛び込んでくるのは、実は画面の分割なのである。つまり、構図である。
他の絵の構成要素は、その後に目に入る。そういう順番である。構図にアイデアがあるから、その後に目に入るその他のものが、生きるのである。
それで、分割(構図)が一番大事であるということになる。
そう考えると、デッサンの描き始めに、何も考えずに描き始めてはいけないことが、分かるであろう。
どう配置するか、どう分割するか、一番大事なことが最初にある。 だから、「デッサンは、まずタテヨコに十字を入れる」と言う意味がお分かりだろう。
単なる作業の最初にやることという意味ではなく、紙にタテヨコのセンターを入れることにより、一番大変な分割の作業の開始ベルが鳴るということである。
さて、分割をどう考えたらいいかは、それぞれのセンスが光るところでもあるし、また、経験して得るものもある。 一応マニュアルはあるが、マニュアルどうりというのも、詰まらない。分割、すなわち構図は個性がよく出るところなので、色々やってみて、センスを磨くというやり方が一番正しいだろう。
どんな無理な構図でもいい。好きにやることをお奨めする。それが、初めは無茶でも、それを洗練する方が、マニュアルどうりにやるより、より絵の真髄を付く。
構図の本があることはあるが、実際なんの役にも立たない。本のせいではなく、初心者に理解できる範囲ではないし、ヘタにマニュアルを覚えるのは感心しない。 絵はオリジナリテイーが全てである。まっさらな初心者が一番絵の本質に近いところにいる。そう考えるように。
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