絵描き仲間の作業場で、5,6人の簡単な酒宴が始まった。
皆でウイスキーを飲む。ペットボトルの水が数本用意され、簡単なツマミ。皆、タバコプカプカ、私もプカプカ。酒にタバコは欠かせない。冗談と冗句が飛び交う。
目の前のペットボトルの水が無くなった。カベの隅の方にあったペットボトルを見つける。<なんとかの、おいしい水>とラベルされている。カラになったコップにウイスキーを注ぎ、その<おいしい水>を注ぐ。
「ガブッ!」と口に入れる。「ゲボッ!」と口から出す。「な、何!、これ!!」と言葉が続く。部屋の主が言う。「ダメだよ。それ飲んじや!」、「版画用のガソリンだよ。」と続く。
私は洗面所に駆け込む。さんざん、うがいして、戻って来る。まだ、ガソリン臭い。これで、タバコを吸うとどうなるのか。隣の奴がお構いなしに、タバコプカプカ。私は思わず叫ぶ。
「タバコ禁止!」ガソリン臭い息で叫ぶ。「タバコは、絶対禁止だ!」これも、実話です。
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