昨日、セミが鳴いていた。アブラゼミです。
一昨日からの雨も上がり、雲ひとつない好天気になりました。雨上がりの翌日は、視界がクリアで、その上、眩しいほどの日差しが差し込んでいます。そこでセミが鳴く。「夏が来た」そう思いました。
セミの鳴く夏が来ると、ふと、少年のころの夏休みを思い出したりします。二十代に阿佐ヶ谷のアパートで扇風機で涼をとり、グッタリしていたこと、三十代に家族ぐるみで行った海のこと、夜の新宿の路地でトランペットを吹いていた若いストーリートミュージシャのこと、それがとても良かったこと、いつも、セミが鳴いていたように思います。
むせかえるような暑さと、やかましすぎるセミの鳴き声は、記憶を留めるのに効果があるのかもしれません。セミが鳴くと、それまで仕舞い込まれていたものが、フッと浮かび上がってきます。私にとって、とても懐かしい思い出でが。
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