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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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水彩絵手紙で何を描こう <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘08/7/25(金)
   水で溶くから水彩です。当たり前のことですが、よーく考えてみてください。水で溶くから水彩なら何を溶いても水彩になるわけです。

   今回は、ちょっと変わった水彩の話をしましょう。

これが、四つ目の絵手紙の話です。

   今週は、絵手紙アラカルト週間ですので、一般的な水彩絵手紙以外を紹介してきました。四つ目でやっと水彩の話になるかといえば、これがまたちょっと違います。
   つまり、前述しましたように、水で溶くから水彩という考え方を推し進めると、どうなるかと言う話です。

   水彩は、水彩絵具を水で溶いて使うものである、という決まりはありません。
ただ、一般的に色的にも、発色や彩度などの面からも、便利なのでそうしているだけです。
   飲んでいるコーヒーに筆を突っ込んで描いてみても水彩です。違うという理由がありません。

   ここからは、そういう話になっていきます。

まず、簡単なところでは、花や葉を使って描くとしましょう。
   花や葉を水に漬けたり絞ったりして色を求めます。自然の色ですから渋い色になるわけです。変色するかもしれません。そこが面白そうですね。

   セピアという色があります。暗褐色の良い色合いの色ですが、イカ墨の色のことです。イカ墨は、真っ黒ですが乾くとセピア色になります。
   中世のヨーロッパで、手紙や執筆に羽根ペンでインクをつける光景を、映画などで見たことがあると思いますが、あのインクがイカ墨インクです。
   書いている時は、真っ黒な文字ですが、受取人が見る字はセピア色ということになります。

   もともと、色は自然界から求めてきました。ですから、自然の色を使うことは、至極当然のことなのです。世の中が便利になりすぎて、簡単に絵具が手に入ると、自然界から求めた色は、異物扱いされてしまいます。
   だから、本当は、変わった水彩の話ではなく、原点の話なのです。

さて、話を戻しますが、花や葉を絞りました。他にどんな色があるでしょうか。
   着物の柄を染める染色は、植物から色を作り出します。この方法は、素人が真似の出来る範囲ではありませんが、色は作れるわけです。
   
   鉱物を潰して色を求める方法も昔からありました。これを、接着剤と油で練り上げれば、油絵具ができます。接着剤と水で練り上げれば、水彩絵具です。絵具の原理は皆同じようなものです。

   大量生産するわけではありませんので、自分ひとり分の絵具と限定すれば、色が染まった時点で絵具として使えます。

   ただ、自然から求める色は、それなりのリスクもあります。保存ができません。腐ってしまうからです。また、臭いも伴います。良い香りならいいですが、葉っぱなどの青臭い臭いが良いかどうかは、個人差があります。

   それを、踏まえたとしても、自然界から求める色には、ワクワクするような心の高揚を感じます。アイデア次第で、自分だけの色が得られるわけですから、楽しそうですよ。

   何を描くかの前に、何色が手に入るかという順番は、ロマンがあります。色の発見だけで、一つの趣味が出来てしまいそうです。

   一度お試しあれ。
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