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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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ハイテンション制作 <大人コース 中・上級レベル> ‘08/7/18(金) |
テンションが上がっているほうがいいか、普通がいいかと言えば、これが、また難しい話になる。
制作する上で、ハイテンションだとやりやすい気がする。 これは、あくまでも気分の問題で、私の経験から言うと、必ずしもハイテンションが良いとはならない。
理由は簡単で、制作する時はクールが良いのである。クールな中の情熱こそ制作的と言えると思う。
例えば、熱のこもったような絵を描こうとする時に、テンションが高いと、そのままの気分で描けそうな気がする。 実際、熱のこもった筆使いになり、「うー」とか「あー」と声を出すと余計気分も出る。さぞかし感情の入った絵が出来上がったろうと思うが、残念! 絵はそれほど単純ではない。意外と普通になってしまうことが、ほとんどである。
ハイテンションと絵の良し悪しは、別だと言っておこう。
ハイテンション状態は、集中力が増した状態ではない。だから、ハイテンションとは、集中力は分けないとならない。 集中力は、制作上必要不可欠である。しかし、ハイテンションは、どうか?
ハイテンションであると、制作に臨む時の気分がいいということは言えそうだが、それだけであろう。何かを保障するものではない。
しかし、意外にもこのことを多くの人が、勘違いしている。 つまり、ハイテンションで、絵を描くのが良いのだと思っている。 作者の気分が乗っているのに、それが絵に反映されないのは、どう考えたっておかしいと思うのが、普通であろう。気持ちは分かる。 だから、逆にいうとテンションが低いと良い絵が描けないと、思ってしまう。
気持ちは分かるが、制作と言うものは、そういうものである。
制作は、もっとクールで冷淡なものである。気分でかけるほど、甘くないし、絵の良し悪しも、微妙である。 体調が、悪いときに絵が良くなり、気分が良くなったという、笑い話のようなことは、結構ある。
わが教室の、中級レベルの人でも、今日は調子(絵の調子)が悪いので、帰りますといって、時間を早めて帰る人がいる。私は何も言わない。本人が気が付くまで放っておく。こういうことは、経験するしかない。一見矛盾したような話なので、経験して納得しないと理解できない話である。
さて、ここで一例として音楽の話をしよう。
音楽を演奏する時に、「のっている」という言い方がある。大体気分的なこと、テンションが高いことを言うのだが、絵では、こういう言い方はしない。 しかし、もし、絵で、「のって絵を描く」という言い方があったとしたら、それはテンションのことではなく、明らかに集中力のことである。
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