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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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みんなでやる作業、一人でやる作業 <キッズコース> ‘08/7/8(火) |
教室のメニューにグループ制作というのがある。
グループで、大きな作品を作ってしまおうと、いうわけである。これは、みんな面白がる。 これについては、「友達と作る制作」でも言ったことであるが、共同作業には、それなりの面白さがあり、楽しさがある。
先週、メニューにある共同作業の順番が来たので、水曜教室を皮切りとして始めてみた。 思いの他、皆面白がる。普段あまり喋らない子と、喋ることになったり、4人ぐらいのグループだと、まとめ役が出現する。
教室としては、まとめ役は大体見当はついているが、子供たちに浸透させるには、良いチャンスである。まとめ役が子供たちの間でできると、以後の作業がやりやすい。子供たちにとっても、頼れる相手と確認する機会になる。
男の子3人が好き勝手に大きな絵を描いていた。4年生二人と2年生である。4年生の一人がまとめ役になるはずだが、誰も意識してない。もう一人の4年生が好き勝手やっているので、あとの二人が文句を言っている。
まとめ役の目星をつけた、J君にまとめるよう伝える。J君は素直に受け取る。好き勝手に描いていた4年生も従う。2年生はもちろんである。 こうして、子供たちを誘導する。
集団というものは、面白いもので、ある一定の方向を目指すものである。そのための納得がほしいのである。納得すると従う。子供も同じである。それで、誘導することが適当な手段となる。
組織を動かす基本的な方法であろう。認知を誘導するのである。烏合の衆には、あっという間になる。だから、誘導してあげないといけない。
共同作業には、他にも効果がある。個人を自覚する良い機会でもある。 お互いに、普段どういう絵を描いているか知っている。だから、共同作業になると、その組み合わせは、自然と考える。
「おまえ、ここを描けよ」と言って、無意識に組み合わせていくのである。そういう意識は、グループ制作の一番の意義である。そういう意識が大事であろう。
自分の絵ではなく、人と自分の絵の組み合わせを考えることは、大きく言うと人間関係の調和であり、情操教育の中での重要なポイントになると思う。
さて、それでは個人的な作業について述べることにしよう。個人的作業にも重要な役割がある。
個人的な、作業は本当は共同作業と背中合わせの関係にないといけない。なぜなら、個人的な作業は、共同作業ではできないことになるから。
当たり前に聞こえるかもしれないが、個人で描くからグループで描くのが楽しいし、グループで描くから、一人で描くことが楽しいという、単純な理屈があるからである。 つまり、個人的な作業は、自分個人に束縛され、共同作業は、グループに束縛される。 束縛は、皆なんとなく分かっている事であり、例え子供でもこの束縛は知っていることだろう。子供はその生活を、大人以上に束縛されているからである。 このように、団体と個人の両方の束縛を知るということは、子供たちにとって良いことだと考える。
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