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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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耳元の蚊 <エピソード> ‘08/7/5(土) |
世の中に、これほど嫌な奴はいない。
夜、寝床につく。真っ暗である。私は、元々寝つきが悪い。小学生の時からである。だから、ほとんど、横になってすぐ寝付くということは、余りない。いつもグダグダ考え事をしているうちに眠ってしまうという繰り返しである。
それでも、いつのまにか、ウトウトしているところに、低空飛行で、アイツがやって来る。旧式プロペラ機のような唸り声を上げて、耳元を旋回して行く。
蚊である。
タイミングが悪い。もうちょっと出番が遅ければ、私は夢の中、いくらでも生血を提供できるのに。
耳元に近づいて来たところを手で掴む。これを繰り返す。前にこれで、実際に掴んだことがあるが、確率は悪い。 寝室には、ベープマットが置いてあるが、何処だか分からないし、隣の相方を起こしてまで探し回るわけにもいかない。
いつも、蚊の出現で思い出し舌打ちする。
これで、また寝不足しそうである。一匹の蚊によって明日の予定が狂うのである。こんな時、いつも同じことを考える。
赤塚不二夫氏の漫画に、日本一鉄砲の弾を撃つ警官が登場する。あの勢いで、このうるさい蚊を打ち落とせたら、どれほど溜飲が下がるか。
いっそのこと、好きに吸わせてやろうかと思うが、これが出来そうで出来ない。 また、飛んで来た。 「ブーン」
反射的に手を出す。
「ブーン」 手を出す。
「ブーン」 手を出さない。
「ブーン」 「グーー」
「ブーン」 「グーー-!」「ガーーーー!!」・・・・・・・・
「ブーン」 手を出す。
また、起こされた!
夜は長い。闘いも長い。蚊は、生存のために、人は睡眠のために。
こうして夜は更けていく。寝不足の明日を迎えるために。
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