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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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人の絵を見る アートQ&A<大人コース(初級)レベル> ‘08/7/4(金)
   人の絵は、自分の絵に通ず。

人の絵を良く見よ、されば自分の絵が分かる。

   自分の絵の評価は、結構難しい。それは、自分の絵には思い入れがあり、これが正当に見る目を濁らす。特に、描いたばかりの絵は、ほとんどと言って的外れが多い。

   大変、残念であるが、これが描き終えた絵の現実である。

描き終えた絵は、本人の興奮と安堵と達成感の餌食になりやすい。だから、自らの絵の評価を下すには、混ざり物が多すぎるのである。

   そのため、ちょっと慣れた人は、描き終えた絵は、信用しない。
「あとで、見るとがっかりするんだよね」と言って、絵を仕舞い込むことがある。
これが、図々しくなると、逆に勘違いしている内に、満足感を満たそうとする。

   いずれにしても、自分の絵は、厄介である。

しかし、何故か人の絵のことになると、皆雄弁である。そして、的確である。
   理由は、いたって簡単で、思い込みがないからである。人は、それほど思い込みによって、目を濁らす。

   それで、人の絵を見よとなる。

絵の初心者は、見る目を養わなければならない。絵を描く作業は、すべてそこから始まる。確かに思い込みを自分の絵にしがちであるが、それは、あくまでトリックの話で、絵を見る目は、必要である。

   それで、自分の絵を見る目を養うために、人の絵を見るという順番になる。
つまり、自分の絵を分かるためには、人の絵が分からないといけないのである。人の絵が分からないようでは、トリックだらけの自分の絵は、全く分からないことになる。

   ここで、確認しておくが、自分の絵は、自分では正確に分からないということを、言っているのではない。正確に見れることもある。

   ややこしく聞こえるかもしれないが、つまり、思い込みが消えていれば、ほぼ正確に捉えることは、可能である。
   時間が経っていればいいわけで、何年か前に描いた作品が、整理した時にひょっこり出てくる時など、ほとんど第三者の目で見ることが出来る。

   失敗したと思って、仕舞い込んでいたものが、ある日ひょっこり出てきて、「これは、面白い」と思うことは、結構ある話である。

   以上のことから言えるように、第三者の目で作品を見ることが、大事となり、自分の作品も、人の作品も同じような目線で見ることが、出来れば、厄介がない。

   確かに、自分の作品は、評価しづらい。だから、まず、人の作品を誠実に評価すること。

   そのことから、始めよう。
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