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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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考えたら考え抜く <研究所レベル> 08/6/25(水) |
今まで、何度も言ってきたことであるが、制作には、考える時と、考えない時がある。
恐らく、制作時間の内訳では、考えている時間のほうが、圧倒的に多そうである。それには、簡単な理由がある。考えない時とは、感覚を発揮する時なので、少ないのである。
残念ながら、何時間も感覚を発揮できない。感覚は、ほとんど一瞬の時のほうが多い。それが、断続するのである。 つまり、感覚が、制作中に働き、途切れ、また働くという繰り返しになる。実際に制作に影響する感覚なので、この断続が途切れてしまうとお手上げである。
それというのも、制作に密着した感覚は、感覚的コンデションによってもたらせられるからである。 この感覚的コンデションとは、感覚的な体のコンデションのことであり、体が感覚的な状態にあるということである。 まず、体が感覚的な状態にないと、制作に直接影響する感覚も発生しないといえば、仕組みがなんとなく分かるだろう。
感覚的な状態は、ある程度の時間幅がある。感覚とは違い、長ければ一日又はそれ以上ということもある。 しかし、何日も調子がいいということは、さすがに難しい。
一日、感覚的に体の調子がいいとして、実際に制作に影響する感覚は、一瞬の時が多いので、断続的に続いて、それが、一日続くということである。
では、断続の間の時間は、どうなっているかといえば、考えていることになる。考えている時に、「あ!そうだ」とアイデアが浮かび、それに伴って、また感覚も冴え始める。 こうやって、断続する。 ということは、ハッキリ言って感覚は、当てにならない。感覚的コンデションも当てにならない。感覚的コンデションは身体的コンデションと関係があるような、ないようなである。 つまり、必ずしも完全な健康体が、感覚的コンデションを保障するものでもない。制作で一番困るのは、この感覚も感覚的コンデションも当てにならない点である。
では、どうするか?
あとは、考えるしかないのである。考えて不確かなものを埋めるという作業をするしかないことになる。でないと、制作を計画的に出来ないし、第一、出たとこ勝負を毎回やっていけるほど、皆、暇ではないはずだ。
そこで、「考えたら考え抜く」という思想が、生まれることになる。
考えたら考え抜く。しかし、考え抜いたことが、実際の感覚とは違うことがある。そしたら、感覚にあわせればいい。感覚が当てにならないので、下準備としての考えなので、感覚が示した方向は、素直に従えばいい。
これが、精神的に制作の安定を図る方法である。常に不安定な状況にいるのは、効率が悪い。仕事の効率である。例えアートの世界でも、仕事と捉えたら、効率化はついてまわる。
プロフェッショナルとは、合理的に考え、合理的に仕事することを意味している。
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