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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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空想が苦手な子 <キッズコース> ‘08/6/3(火) |
空想が苦手な子がいる。考えるのが苦手なのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
これは、得手・不得手の問題だと思ったが、私が子供の頃から比べると、空想が不得手の子は、確かに多い。 これは、社会問題でもある。時代が濃厚に影響していると思う。戦時下に幼少年時代を過ごした人達が、空想力に欠けているのと同じ理由と考えられる。
戦時下の教育そのものが、現実の押し付けであった。 空想を排除して、現実の把握を良しとしたので、そういう時代であったというしかないが、当時の現実把握は妄想把握のことであり、その徹底は、空想を打ち砕くのにたやすい。
さて、現代でも同じような現象を見て取れる。
戦時下のような教育的押し付けはないが、情報の流通は、子供の世界でも無縁ではない。性的な問題のみR指定があるが、一般情報にもR指定は、含まれていると私は思う。
なぜなら、子供の成長過程において、夢見ることは必須である。自由に夢を見る環境が必要であるが、R指定の一般情報がこの夢、つまり空想を蝕んでいると考える。
根拠は、子供たちの精神的現実化である。 人類は、空想することによって、発展してきた。現実の続きは、現実でしかない。現実は、次の現実の足を食い、身動きできなくする。現実の続きは、身動きできなくなった現実を生み出す。
人類が、そうならなかったのは、空想したからである。空想してジャンプしたから、現実に捕まらなかったのである。 そうやって、誰かが空想して、誰かが、それを実現した。つまり、我々の未来は、誰かの空想から始まる。
空想は、現実感を伴わない。もし、空想が現実感を伴っていたら、超現実派の人々に簡単に潰されてしまうだろう。それゆえ、空想は絵空事ほど安全であり、責任がない分、いくらも夢見ることができる。
こうして、人類の発展に、最も必要な空想は、自らの保身効果によって守られるわけである。
さて、この自由な空想を、最もしてほしい集団が子供たちである。未来は子供たちのためにある。 ところが、皮肉にも人類の発展の産物として、情報過多となり、良くも悪くも子供たちは、その渦に飲み込まれていく。
子供たちの精神的な現実化を、止めることは出来るのであろうか? こういう時代なのであろうか?
残念ながら、情報過多から子供たちを救い出す方法は浮かばない。簡単な問題ではないし、絶海の孤島で暮らせない現実がある。 時代は、流れていく。今の子供たちは、この情報過多の中で、生きていくしかない。そういう意味では、今も昔も条件は同じであろう。皆、その時代の中で、生きてきた。
もし、空想することを止めなければ、次の世代の子供たちに繋がっていく。
そう信じよう。
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