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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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迷惑な個展案内 <エピソード> ‘08/5/31(土) |
5月連休の時、部屋の掃除をした。
ここでもそのことは、書いたが、部屋の掃除をしていた時、昔の知り合いの個展の案内状が出てきた。 昔から絵が下手な人で、私より5才くらい上で独り者のご婦人である。長年、絵を描いているせいか、素人であるが、本人はプロと思っているフシがある。
その案内状の絵のひどいこと。男女が都会の建物をバックに立っているが、右端に下から上までコンクリートの電柱が描いてある。つまり、画面を分割しているのである。
つい先日、大人コース初級で、「画面を二つに割るな」という文章を書いたが、このご婦人の絵が正にその典型的な例である。そのため、人物が窮屈に描いてある。画面を窮屈に描くのは、絵で一番してはいけないことである。
こういう絵を絵の世界では、無神経な絵と言って、忌み嫌う。何年も絵を描いていて、そのことに全く気がつかないのは、才能以前の問題で、絵を描く神経の人ではないとしかいいようがない。
それでいて、こういうタイプは思い込みが強いので、人の言うことを聞かない。 だから、絵の分かる人で、このご婦人にアドバイスする人は、おそらく、いないだろう。 プロは、勘違いしている人を見抜くのはとても早い。絵を人目見ればすぐ分かる。そういうもんである。 もちろん、私もしない。「頑張ってますね」と言ってサッサと逃げる。
これだけ根強い無神経なご婦人にアドバイスは不要である。だから、いまだかって、案内状が来る。本人はプロだと思っているなら、それはそれでいいが、こちらも相手にしないので、勘違いしたままである。
それでも仕方なく、1回だけ個展を見に行ったことがある。 個展会場で、主催者本人に正直な感想を言ってはいけない。これは、ルールである。もちろん、批評めいたことを、言うなということであり、すばらしいと思えば、素直に言えばいい。
この人の個展会場では、皆このルールに縛り付けられる。言葉が喉まで出掛かるが、全部、飲み込んでいるので、すこぶる健康に悪い。 絵で、してはいけないことを、ほとんど全部やっているので、反面教師としては、極めて優秀である。それでいて、本人は上機嫌なので、あれこれ解説をし、聞いているものは、言葉を飲み込む。 我慢大会の会場と化す。
不思議なのは、それでも絵は習っているらしく、先生がいるらしいことである。なぜ、先生がアドバイスしないのか、それとも、本人が言うことを聞かないのか、分からないが、 私が先生なら、他の趣味を勧める。
こういう人が、世の中には実際にいる。恐ろしい事実である。
くわばら、くわばら!
アート怪談(思い込みおばさん)の題の方が、良かったかも。
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