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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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ハードボイルド・アーテイスト <エピソード> ‘08/5/24(土)
   ハンフリー・ボガードを叩けば、ハードボイルドと鳴り響く。

さて、えらく古い話をしてしまったが、ハンフリー・ボガードと言えば、私の時代より、もっと以前の時代のアメリカの俳優である。
   70から80才代の方々が懐かしむような、俳優といえばお分かりだろう。

でも、ハンフリー・ボガードと言えば、ハードボイルドなのは、私でも知っている。それほど、有名である。

   今の時代、この方の名前を言っても、分からない人が多いだろうし、ハードボイルドは死語になってしまっている。

   それで、まず、ハードボイルドの説明をすることにしよう。
もともとは、卵の固ゆでのことであるが、現代的で、クールなことを意味している。つまり、クールな男という意味になっていく。

   クールな性格というものは、いつの世も男の憧れであり、夢である。人間的には決して褒められたものではないが、非情さはほしかったりする。
   女性のことで、ジタバタしない男なんて本当にいるのかいと思うが、極端に少ないから、映画になるのであろう。

   話が、飛ぶが「スタートレック・ボイジャー」に登場する、バルカン人のテュボック少佐は相当クールである。バルカン人は、論理的で感情を表に出さない。
   しかし、その胸の内は、炎のように燃え盛り、余りにも激しいために、幼くして修行して感情をコントロールする術を学ぶらしい。

   では、ハードボイルドもクールな外面を見せながら、内面では、燃え盛っているのか?

   もし、そうなら、男が憧れるハードボイルドとは、我慢大会の優勝者を賛美するに似たりということになるが、どうだろうか?

   そうではないだろう。性格的なクールそのものを賛美してないと、男の憧れとしては、もの足りない。憧れは、ないものねだりが、基本である。

   女性に振られても、ちょっと、舌打ちしてニヤリとすると、ハードボイルドっぽい。クールだよね。これって。

   このしぐさも、微妙で、舌打ちしただけだと、負け犬になるし、ニヤリとしただけだと、不気味である。

   目をキョトンとさせてると、鈍感だし、無表情だと無神経になってしまう。
詰まるところ、格好の付け方が、クールでないといけないことになる。

   したがって、好きな女性に振られた時に、ハードボイルドを貫くことは、普通の男性には、ほとんど不可能に近い。

   さて、この無感情とも言えるクールな御仁が、アーテイストを目指したとする。無理を承知の例えであるが、どうなるとお思いか?

   ものに動揺しないのは、人格者であるし、立派な感じがしてしまうが、美しい風景を見ても動揺しない。過去の芸術家達が持ったような女性に対する敬愛もない。

   いつも、冷静でクール。
絵が失敗するたびに、ちょっと、舌打ちしてニヤリとしていたのでは、絵描きとしては間抜けとしかいいようがない。
   どうも、ハードボイルドは、芸術には向かない性格になりそうである。

ハードボイルドの探偵なんて、いかにも格好良さそうであるが、ハードボイルドのアーテイストは、無能をさらけ出す。

   そういえば、絵の世界にもハードボイルドの御仁が一人だけいました。

他ならぬ、絵の神様である。
   その非情さに、いままで、どれほどの芸術家が泣かされてきたやら。それこそ、ちょっと、舌打ちしてニヤリとする。

   クールですよ、この方は。

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