わが、キッズコースで一番騒がしいのは、木曜日であります。とにかく、うるさい。
田屋はラップの芯を手放せない。使い終わった芯で、頭を叩くのである。 ラップの芯は硬くて、叩くといい音がする。短いほど痛い。もとは、工作用でありますが、専ら、おしよき用に重宝している。
親にも叩かれたことがないと言う子供を、田屋は遠慮なく叩く。「暴力をもって子供を制する」 是非の問われる難しい問題であります。
しかし、田屋の理屈は明快です。「騒ぐほうが悪い」ラップの芯は芯本来の役目を終えると、子供の成長過程に多大な貢献をすることになります。その硬さを誇るように、小さな頭蓋骨へと突進して行きます。
やがて、この働きものも、へこみ、ヨレヨレになり、再利用されることになります。最後にはトイレットペーパーとなり、水となり、自然に帰っていきます。働きもののペーソス。奥ゆかしきは、ラップの芯。
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