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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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まず、一つ振る <大人コース 中・上級レベル> ‘08/5/6(火)
   今年の2月20日に「なじませながら描く意味」というのを描いた。今回の話もそれに近い話であるが、「なじませながら描く意味」は画面の全体的なことであり、今回は、もっと部分的なことであるので、そういうつもりで読んでもらいたい。

   絵の話で、「振る」という言葉がある。例えば、いきなり赤い色ではなく、ちょっと赤を振ってから赤い色を描くということなのだが、意味はお分かりか?

   唐突を嫌うために、「振る」ということをするのだが、「なじませる」という意味合いもある。

   もう一つ例を出すと、四角画面を縦に等分に三つに分けたとする。左から赤、青、黄色と、色分けする。
   この抽象的な絵を、具象的に描くとどうなるかやってみよう。まず、一つ振るのである。つまり、左の赤から青に変わる接点が唐突なので、赤のほうに青い点を一つ打つ。丁度、絵具が筆から飛んだしまったような点である。これが、「まず一つ振る」ということである。

   これで、足りなければ、二つ、三つと点を打つ。これは、赤のほうに青を振っているので、今度は、青の方に赤を振る。一つ、二つ、三つ。

   すると、どうなるかと言うと、赤から青になったときの、唐突感がなくなるのである。青から黄色に変わるところも、同じように振ってみる。画面がなじみ出すというわけである。

   さて、この振るという行為は、具象ではとても大事であるが、ルネッサンスあたりの絵には、この振りがほとんど見られない。唐突な絵が意外と多い。それが300年ぐらい経った19世紀になると、特に印象派以降は振りまくりである。モネの絵など振り振りアートと言っていいかもしれない。

   それが、絵画の考え方の進歩であることは、言うまでもない。
だから、具象を描く者は、この「振る」ということを、意識して制作しないといけない。
   具象を描いていて、よほどワザと狙わない限り、単純な色分けは幼稚ということになる。

   子供の絵を例にとっても言えるが、子供は色を振らない。彼らは、必要のないことはしない。だから、単品描きである。実際、目の前にあるものは、そう見えるので、間違いはないのだが、やはり大人は前述のような美術の進歩の恩恵を意識すべきであろう。

   「まず、一つ振ること」それが、いずれ全体をなじませることになり、なじませながら描くということに繋がっていくのだが、最初の行為は、まず、一つ振るのである。

   全体的なことより、すぐ隣にある色との関係だけを意識した感覚である。
これを、意識するとしないとでは、絵の出来上がりが違ってしまう。

   ちょっと、難しい話であるが、覚えておきましょう。
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