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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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友達と作る制作 <キッズコース> ‘08/4/23(水) |
今、火曜教室の小学高学年の女の子たちが、犬小屋ほどの大きさの家を建築中である。 6年生が3人で取り掛かっており、教室のその日の予定を無視して勝手にやっている。 何週間か前の「工作の日」に、ダンボールの大きいのを使って、まず2人がやり始めた。春休みに友達を2人連れて来て、手伝わさせた。そのうちの一人が、この教室に入りたいと言い出し、翌週、訳も分からないまま連れて来られた母親と、入会を済ませ、今3人で建築中というわけである。
子供が、そんなに夢中になることは、珍しい。気まぐれが服着て歩いているようなものなので、何週間も続けたいなら、私も黙ってやらせている。教室展に出したいので、最後まで、作るようにと言っている。
他の子供たちは、興味シンシンであり、赤く塗られた屋根や壁、ビー玉ころがしがついている小道具で遊びたいのを我慢しているようである。
他の曜日の子供たちも、よくビー玉を転がして遊んでいる。私が、6年生に怒られるぞと言っても、言うことを聞いたためしがない。子供は、こんなものを見逃すはずがない。 遊ぶためのものを作っているのだから、それで、遊ぶなと他の子にいうのも、変な話である。壊さなければ、私も余りしからないことにしている。
さて、制作風景はというと、何やら相談しながらやっている。ああしよう、こうしようとアイデアを出している。こういうことは、作っている時が一番楽しい。 楽しいので、余計アイデアも出る。他の子のアイデアに触発されて、また、アイデアが出る。
それが、共同作業の効果であり、相乗効果である。アイデアが出る間は、まだまだ作業は続きそうである。
キッズコースの授業は、個人作業が多い。水彩で描いても、工作しても、絵を写しても、一人でやることになる。やりながら喋って孤独感を和らげる。黙って作業することもあるが、それは、えてして集中している時で、大抵はベラベラお喋りが始まる。
子供の絵の作業は、黙ってやった方がいいか、お喋りしながらがいいかと言えば、私は、喋りながら作業することを認めている。創作は、人がいる方がスムースになることが多い。会話の中からアイデアは浮かぶことが多いし、また、アドバイスする、されるということも当然ある。
家で絵を描く同じ状態で、教室でやることはない。教室には、友達がいる。仲間がいる。そういう状況で描きたいから、子供は絵画教室に来ると思っている。 その顕著な作業が、共同作業であろう。共同作業の有意義性は大きい。 これからは、皆で一つのものを作る共同作業を増やしていこうと思っている。 一人一人の絵の傾向を把握すること、指導すること、個性を見抜くこと、そして皆でする作業を通して、共同作業の楽しさ、自由さ、を体験させることなどは、学校の限られた時間の中では、中々出来ないことである。
から、絵の好きな子供のために絵の教室がある。絵を描くこと、ものを作り出すことが、楽しいんだということを、子供の頭の中に埋め込むことは、重要であると私は考えている。なぜなら、その行為は、能動的であるから。
今の世の中は、受動的なもので溢れかえっている。テレビにしろ、ゲームにしろ、人が作ったものを、受け入れているだけである。 それでは、何も動かない。自分から発信すること、自分から始めること、考えることが、いつの世も必要である。
絵画教室が出来ることは、限られているが、共同して何かを作り出す単純な行動を侮れない。 自分が何かを作る。友達と何かを作る、何もない無から有を作り出すこと。逆に言えば、何もしないと何も起こらないこと。そんな当たり前の理屈を理解すること。 そこから、能動性が少しでも身に付けば、未来は明るいんじゃないかな。
子供たちを、見ていて、そんなことを考えた。
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