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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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画面を二つに割るな アートQ&A<大人コース(初級)レベル> ‘08/4/16(水) |
これも、師匠に教わったことの一つである。
「画面を二つに割るな」は、理屈としてもなんとなく分かるであろう。 画面は、画面上に描かれたそれぞれの要素が、調和していることが、理想である。 「画面を二つに割るな」とは、この調和が乱されるからであり、画面が二つになっては、調和どころか、ややっこしい。
ところが、このことを知らない初級レベルの人が、風景を描いたとする。
ここで、イメージしてもらいたい。 まず、森があり、その先に山、森の手前には、森へと続く長い田舎道。道の両側には、草花が咲き乱れ、のどかな風景となっていたとする。 なぜか、そこに電信柱がある。ちょうどいい角度の所に、左右を分断するように電信柱があったとして、この電信柱を、どうするかである。
電信柱について、補足説明しよう。 まず、この電信柱は、描き手から近い位置にあるので、電信柱の上までは、スケッチブックからはみ出すこと。また、電信柱を描いた場合、丁度画面の中央を通ること。 そして、電信柱は昔の木の電信柱であり、なぜか、描き手はこの電信柱も描きたいと思っていること。
さて、どうなるか?
小学生なら、迷わず描いてしまう。小学生は、絵を作るということを知らない。見えるものは、何でも描く。それが、小学生の絵である。 では、大人の初級者レベルは、いかに考えるか。
これは、結構微妙な問題である。そのまま描いてしまう人もいそうであるが、特に描き手が、この電信柱に懐かしさを覚えたり、景色に必要な要素であると思ったりすると、削りとることを考えるかどうか、はなはだ怪しい。
まあ、この初級者レベルの人が、そのまま描いてしまっても、仕方ないことであるが、「画面を二つに割るな」の意味を知っている人は、どうするかを考えてみよう。
簡単に削り取れれば、それに越したことはないが、残すとなると、工夫がいる。 まず、電信柱はど真ん中には、描けない。左右のどっちらかに寄せる。左に寄せたとする。それでも、画面の左右は分断されるので、電信柱の頭を少しだけ見せる。
すると、電信柱は上で切れる。そのためには、電信柱のある場所は、実際にある場所より、遠くに設定する。こういう工夫をする。 この話は、電信柱に限らず、画面ど真ん中に、下から上に突き抜けるものは、皆該当する。 こういう場合は、上述のように寄せて、下か、上を切るような工夫をすることである。何度も言っていることであるが、絵には、「こうしなさい」というルールはない。「こうしてはいけない」というルールがあるだけである。
それは、気に障ることをしてはいけないルールであるので、今回のことも、そういうルールとして覚えてもらいたい。
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