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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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画面右に重いものを置くな アートQ&A<大人コース(初級)レベル> ‘08/4/15(火) |
これは、研究所レベル「画面を知る」で書いた“目の通り道”とは、違う話である。かって、わが師匠映周先生に教わったことに、このことがある。
「絵の右は、左より重たい」
このことを、今回テーマとしている。
さて、絵の右は、左より重たいと感じたことがある人は、おりますか?それでは、画面の右と左とは、どうも感じ方が違うと思った方は?
おそらく、いないことでしょう。もし、そういう疑問なり、感じ方をしたことがある人は、相当鋭い感性の持ち主ということになるが、一般レベルでは、気が付かないのが普通である。だから、がっかりする必要もない。
やはり、感覚というのは、少しずつ鍛えられていくもので、こういったことがあるという知識でいいと思う。
標題の「画面右に重いものを置くな」の、重たいものとは、いかなるものか。
絵の中での話しなので、重く感じるものという意味であるが、例えば、右に車を描き、左に人間を描いたら、右のほうが重いという話ではない。 あくまで、現実世界の重さの基準とは、必ずしも一致しない。
これが、右に描いた車が黒く大きくて、左の人間が白っぽくて小さいとなると、ここで、「待った!」となる。 黒く大きいものは、重たく感じないか? それが、同じ車でも白いと重くない。そこが、現実世界の重さと違う点である。 もう一つ例を出すと、右に黒い車を描いたとする。左に地球。どっちが重いか。地球と車とを同じような大きさで描いたら、やはり、黒い車のほうが重くなる。
地球が重いに決まっているし、小学生でも分かることであるが、たとえリアルに描かれていたとしても、右の黒い車の方が、重く感じられる。
つまり、画面上に重く感じるような色、形が要点であり、現実世界のイメージとは、切り離して考えなければならない。 これが、重さについての説明であるが、ではなぜ、画面上に感覚的な重力場があるのかは、研究所レベル「画面を知るー1/2」の一説を引用しよう。
<画面といわれても、なんのことと思うかもしれないが、四角い画面の中には、秘密がある。(中略)四角い画面を、なぜか人間は、均一に見れないのである。均一に見れないので、その傾向を知る、つまり、画面を知る、という話しになるのである。この傾向を利用して描くのが、絵ということになる。>
ここで書いたように、理由は分からない。感覚的な重力場は、おそらく人間の目の特性ということになるのだろう。均一に見れないのだから、劣性なのかもしれないが、そういうものとして、覚えるしかないであろう。
それより、そういうことを知識として覚え、出来ればその感覚を感じ取り、絵に生かすことが肝要である。
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