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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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老人力 <エピソード> ‘08/4/5(土)
   先日の土曜は、3月の29日。本来教室は、29・30・31日は、お休みであるが、3月1日が新教室への引越しの日であったので、一週ずれて29日も授業があった。

   この日は子供たちの春休みの、ど真ん中でもある。そのため、お休みする子が続出し、特に2時半からの教室は、3人だけであった。私にとっては、休日のようなものである。

   小学一年生の女の子二人と、中学二年生の女の子一人。3月時点の学年であるが。
   一年生二人は、窓側の席に座り、ぺちゃくちゃ喋っている。中学二年生のNちゃんは、真ん中で、石膏像のアグリッパを鉛筆デッサンしている。妹の小学二年生のSちゃんが、スキーの講習に行っているとかで一人でやって来た。妹と一緒なので、キッズコースの時間帯に来ている。

   小学生コンビの西の窓側に私も座り、二人の話に耳を傾ける。のんびりした午後のひと時である。滅多にこういうことはない。絵を描きながら、二人が数を英語で数えている。ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・セックス・・・。

   私が、慌ててもう一度と言うと、「6」のところを、やはり、セックスと言っている。「シックスだよ。シックス」というと、また、セックスと言って、二人で笑っている。どうも、分かっていて言っているようだ。そして、屈託なく笑う。
   思わず、中学二年生のNちゃんの方を見ると、聞こえたらしく苦笑している。

こんなことで、屈託なく笑う子供達が、春の日差しに眩しかった。

   私も、そんな時もあったのだろうが、遠い昔で、忘れてしまった。
やはり、先週の木曜日、午後1時からの教室に来ているYさんと南側の窓のそばに座り、昔話をした。Yさん、油絵を描く手を休め、遅い昼食(サンドイッチ)を教室で済ませ、窓側で一休み、日向ぼっこである。

   Yさんは御年八十歳、奥さんに先立たれ、独り身である。自宅のマンションを売り払い、息子夫婦の所に行くことを、まだためらっている。一人のほうが、まだ動き回るのでという理由である。

   日向ぼっこをする我々の脇で、油絵を描いているNさんとダッコちゃん人形や、フラフープなんかの話をする。昭和三十年代中頃の話題である。

   Yさんは、「我々の時代のスターと言ったら、田中絹代、上原謙、佐田啓二だな」と言う。
   私などは、名前しか知らない。時代が違う。「昔の話ですね」と私が言うと、Yさんは、「昔かア―」と、遠くを見つめるような目をした。

   私も、かろうじて中年と言えるギリギリであるが、今から若い時に戻りたいかと聞かれても、戻りたくはないと答えるだろう。私は、苦労して絵を描き続けてきた。もう一度同じ苦労をするのは、ゴメンである。やはり、今が一番いい。今が、私の人生で絵を一番分かっていると思っている。

   この先も、そうであると思う。人間は残念ながら年を取る。私の寿命がどのくらいかは分からないが、今後も前に進み、少しは、巨匠の境地に近づきたい。今でも制作の悩みは尽きない。
   後十年したら、今を未熟と考えるとことだろう。そのためには、今をシッカリ刻む必要がある。昔に戻って修正することはない。戻ってもやはり結果は同じである。

   屈託なく笑う子供時代から今日まで、そしてYさんのような年代になるまで、絵描きとして、パワーを放出しなくてはならない。
   この先、老人という区分けに突入したら、老人の振りまくパワー、老人力を振りまいていこう。

   知識、知恵、洗練度、思考方法、思想は、老人の価値である。長く生きたものに勝てるものではない。それは、人類の宝であり、老人力こそが、この浮ついた世の中に基準たらしめることが出来る。
   そんな、老人を目指すことにしよう。

「やたら元気が良くて、嫌なジジイーだ」と、人に言われても、そんなことは知らん!!
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