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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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木炭紹介 <高齢者のための絵画指導(入門編)> ‘08/4/3(木) |
木炭(もくたん)の説明は、初めてですが何のことか、お分かりでしょうか?
これも、簡単にいいますと、字の通り木の炭です。昔、火鉢などに入っていた炭と考えて頂ければ、ほぼ当たっています。 ただ、これも絵具としての滑らかさや強度を増していますので、炭の高級品と考えて下さい。
さて、この炭で何が描けるかです。
炭ですので、黒の濃淡ということになります。一番近いイメージだと水墨画でしょうか。水墨画も黒の濃淡ですね。
黒色は、ご存知の通り、渋い深みを感じさせます。全体が黒一色ですので、深い落ち着いた印象になります。木炭もパステルと同じように粉状ですので、紙にこすりつけながら描くことになります。やはり落ちやすいのが難点です。
この木炭は、木炭デッサンと言って、デッサンの一つの表現方法として、良く知られていますが、鉛筆デッサンと違って、面を表現するのに適しています 鉛筆で描くデッサンの場合は、鉛筆は細かい所まで描き込むのに適していますので、面を線の集合として表します。 この説明は、ちょっと分かりづらいですか?
そうですね、すこし、説明が必要ですね。 例えば石膏像と同じようなものを作るとして、細い針金でグルグル巻きにして、石膏像のような形を造ったとします。すると、石膏像の各面は、細い針金で形成されていることになりますね。つまり、線の集合です。
これとは、逆に木炭では面の集合ということになります。これも、石膏像に例えますと、小さな四角や三角などの板を張り巡らさせて作る石膏像と同じ形、と言って分かりますか。
つまり、面の集合です。
これは、何を意味しているかといえば、木炭は、ものを面の集合として捉える描き方をするのが、正解ということになります。
さて、皆さんは、ものの形を面として捉えたことがありますか?
おそらく、経験がないと思います。大抵の人は、ものの形を線として捉えることでしょう。だから、形を捉える時は鉛筆を使うと思います。鉛筆で描き出すと、中々、面として捉えることは、難しいです。
前述したように、面を意識したとしても、線の集合としての面になりますので、意識しなければ、線の集まりで終わってしまうことでしょう。面は何処かへ行ってしまいます。
このように、木炭で描くということは、全く新しい別な描き方になるわけです。これは、ほとんどの方が知らない描き方です。 ただ、鉛筆から木炭に持ち替えるだけで、別な世界の扉が開くと言ったら、面白そうではありませんか。
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