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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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アートとは、もっと楽しいはずのものである <大人コース 中・上級レベル> ‘08/3/25(火) |
絵を長年描いていると、初心を忘れる。初心とは、楽しさ、感動、ワクワク感のことである。
私事であるが、普段、目の前の悩み事に振り回されて、重箱の隅をつついているような毎日を送っている。
創作の面白さは、発想にある。何かが閃いて、それにせっつかれるように絵を描き始める。今の今まで調子が悪いだの、暑いだの寒いだの言っていたのが、閃いた瞬間状況がガラリと一変する。
よおーし!という気持ちになり、いきなり走り出す。なんと単純なことか。しかし、気持ちが低迷した時に、なぜかこのことを忘れる。 発想するしかない時に、なぜか技術的なことと勘違いして、重箱の隅をつっつく羽目になる。何年やっていても同じ過ちを繰り返すが、私はこれが仕事なので、どうということはない。 では、趣味で描いている人が、初心を忘れ、楽しさを忘れて、悩み出したらどうなるか。
木曜教室で、昨年夏以来低迷し、お休みしていたAさんが、来月からまた戻って来ることになった。 油絵を描いている中級者である。中級者の悩みは多い。悩みすぎて筆が止まってしまったのである。12月までのお休みを2月まで延長し、3月になっても現れなかった。
教室の長期届出欠席の限度は、半年なのでとっくに籍は失っているのだが、Aさんに関しては、待つことにした。 充分、頭を冷ましてほしかったからである。
Aさんは、俗に言うスランプ。趣味で描いているのに苦しくなって、楽しくないというのが、お休みした理由である。Aさんは、最初、お休みの連絡をしてきた時に、「お休みしたいが、先生ダメか?」と言っていた。迷っていたのであろう。
Aさんは、まだいい。他の人で、「お休みします」「辞めます」と自分で結論を出す人は、私の出番はない。まだまだ、未熟なはずなのに、もう描けないと結論づけるのは、浅はかというしかない。こういう人は、何をやってもこの調子でやるのだろう。
本当のことを、手に入れることが出来ない人であると、私は思う。 人間誰しも悩む。当たり前のことである。趣味で始めたことも、気が付いたら悩みだしていたということも、当たり前のこととしてある。 本人は、趣味なのに悩みだしたことに、驚いたのであろう。「エー!なんで?」と思ったに違いない。本人の計算違いが起こったのである。
趣味なのに楽しくない。これは確かに、おかしな話ではある。しかし、習い事を長年続けてきた人は、「それもあり」と思うことであろう。趣味でもそういうことは起こりえることを、学んだ人である。
「壁に当たったら?パート2 」<大人コース(中・上級)レベル> で述べたことであるが、ここに引用しよう。
「そこに、壁があるのは、初めからあったわけではない。最初の道は、綺麗に一本に伸びた、真直ぐな道である。壁はもちろんない。そこを歩く人の意識、欲望で、道が変化するのである。だから、壁は自分が作った壁なのである。自分の向上心、欲望が生み出したのが壁となり、その強さが、高さとなる。」
これを、読んで頂ければお分かりの通り、全ては自分が生み出すのである。それが、進歩というもので、趣味で描いていても状況は常に変わる。
「アートとは、もっと楽しいはずのものである」
それなのに、なぜ楽しくないか?
それは、本人には、重大な問題だろう。 だったら、こう考えよう。アートの本当の楽しさは、悩んだ末の先に用意されている。 だから、悩み始めは、それに近づく第一歩であると。
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