|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
05
| 2023/06 |
07
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
長20メートル以上の巻き絵 <キッズコース> ‘08/3/21(金) |
今年の秋に、恒例のキッズの教室展があった。
旧教室での催し物であるが、キッズは、大人教室と比較にならないほどの作品の量である。軽く300点は超える。 それだけの量は、全部は飾れない。旧教室の壁、窓(ブラインドを下ろし、紙を貼って、絵を貼り付けた)、イーゼルに立てた板、そして天井と、貼れるところに貼った。残りは、山積みである。
また、演出も必要である。絵を描いた置き傘なんかは、天井から吊るしたので、装飾が立体的になる代わりに、歩くには、すこぶる邪魔である。
絵の話になるが、「上を押さえよ」という考え方がある。これは、画面上部を華やかにすると、全体が華やいで見えるということ。クリスマスの時など、デパートや商店街など、上からの吊るしものが多いが、こういった効果を狙っているのである。
以前、杉並区の阿佐ヶ谷に住んでいたが、夏の催し物に「七夕祭り」があった。仙台の七夕にあやかったものであるが、パールセンターという長い商店街の天井から、これでもかというぐらい、催し物の恩恵がぶら下がっている。下では、安売り、出店、イベントと商店街各店の意気込みが並び、賑やかさを演出している。
もし、この商店街に天井がなかったら、単なる縁日になってしまう。安売りと金魚すくい、コンビニの出店のような、焼いたフランク、エトセトラ、エトセトラ・・・・
賑やかさを演出するのに、上は、非常に大事である。たとえ通行の邪魔になったとしてもである。
わがキッズコース教室展も、同様。上に何か演出をしたいのであるが、ものがない。傘がせいぜいである。
教室展も真近に迫ったある日、土曜教室のK君が、家で作ったという作品を持ってきた。これが、すごかった。ノートをつなぎにつないで、約二十メートル(おそらく)。絵がビッシリ描かれた巻き絵である。横に長いのは、ビル、家などが果てしなく続いている架空都市を描いたためである。
初め、友達と描いていたらしいが、その友達も根を上げ、後はK君がセッセと描いたらしい。 残念なことに、長すぎて私も全部は見てない。公園にでも行って広げないと、全体は見れない。全体を見れない力作である。スケールが大きい。
早速、教室展の出品を要請、言うに及ばず上に飾るためである。蛇が、のた打ち回っているようなに幾重にも垂れ下げて展示した。お蔭で、上を押さえることが出来た。
教室展入場者たちは、単なる装飾と思っているらしく、邪魔そうに避けながら、見て回る。私の説明で初めて驚くといった具合であった。
K君は、小学3年生の男の子。どういういきさつで、この巨大な作品を作る気になったか、聞き忘れたが、初めは何の気なしに始めたのであろう。それが、足していって、足していって、ついには、巨大な巻き絵になってしまったのであろう。
小学生の時の、こういう力作は、思い出に残る。教室展は終わってしまったが、私の記憶にも、今も、驚きとともに残っている。
スポンサーサイト
|
|
|