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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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デッサンを描く姿勢? アートQ&A<大人コース(初級)レベル>‘08/3/12(水) |
これも、「油絵を描く姿勢がある」のと同様に、ある。むしろ、デッサンを描くときの姿勢のほうが、よりシビアな理由によるところが、大である。
デッサンをする意味については、様々な理由があるが、「画面上の形の把握」が一番大きな理由だろう。これは、洋画の考え方であり、そこが入り口となる。だから、胸像の石膏デッサンをするときに、極端な話、木炭で真っ黒にシルエットだけを描いてもデッサンしたことになる。
画面上にどのように形を配置したかが、まず一番最初に来るからである。次段階が真っ黒なシルエットに光が差し込み、デイテール(細部)を浮かび上がせるとイメージするとよいと思う。 この形、そしてデイテールと進む行程をデッサンと呼び、具象の極め付けの意味合いをもっている。 三次元のモチーフを二次元に再現する作業であるため、目の位置は非常に重要である。目の位置がフラフラしたのでは、モチーフを正確に把握できない。
目の位置を固定するためには、姿勢を固定するのが、一番効果的になる。それで、デッサンを描く姿勢があるという話になる。
この取るべき姿勢は、「油絵を描く姿勢」よりもシビアである。 デッサン用紙(木炭紙など)が大きいこともあり、手をいっぱいに伸ばしても、画面は大きい。その姿勢で正確な形を割り出すのは、結構熟練がいる作業となってしまう。
デッサン用紙に比べ人間の手が短いのは、どうしようもないことなので、せめて目の位置だけは、正確に固定する必要がある。 始めの画面の分割、続く形の把握の作業の時は、特に目の固定が必要である。これが、狂っていると後で痛手を負う。
要領は、今までにも何度も書いてきたように、椅子の背もたれにキチッと背中を付け、背筋を伸ばして、腕を伸ばし、木炭などがやっと画面に付くぐらいを軸とする。肩から下は固定するとイメージすることである。
動かすのは、首だけ。首は真直ぐ伸ばし、顔を左右に動かすだけに使う。前後に動かさない。モチーフと画面を見るために左右に動かす。 人形の首のように首の上の頭部だけが動くと想像してもらえれば、お分かりだろう。
こうすることによって、目のブレは極力押さえることができる。前述したように、全体の形を掴む時及び細部の形を掴む時に必要な姿勢であるので、それ以後の姿勢についての話ではない。 それ以後の細かい作業の時は、目を画面に近づけることもあるだろうし、近づけたまま、モチーフを見ることもあるだろう。目の位置については、その作業によって、判断することになる。
とにかく、注意しなければいけないのは、色々な目の位置から描いたデッサンにならないことである。これは、得てして陥りやすい過失である。 本人はちゃんと見て描いている意識があるため、間違いに気が付きにくい。仕上げてから、どうも変だと思っても後の祭りである。
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