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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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油絵を描く姿勢? アートQ&A<大人コース(初級)レベル>‘08/3/11(火) |
油絵を描く姿勢があると言ったら、笑う人がいる。
おそらく、油絵を描く人の90パーセント以上は、姿勢は関係ないと言うだろう。しかし、私は、そうは思わない。姿勢が大事というより形が大事であると考える。あくまで、初心者レベルの話であるが。
油絵を初めて、始める人に、私がまず言いたいのは、水彩とは違うということである。水彩は、誰でも経験があることだろう。 その水彩と、正反対にある油絵は、描き方が違うのだと、印象付けるための姿勢の話である。
まず、椅子にキチッと座り、背筋を伸ばす。油絵用の筆の端を持ち、腕を真直ぐ伸ばして、筆の先が、画面にちょっと触れるぐらいか、筆で画面を押せるぐらいの距離。 これが、油絵を描く姿勢である。これは、水彩をイメージしていると、この姿勢にはならない。 筆を短く持ち、前かがみになる。まさか、画面に手は付けないだろうが、画面に顔を近づけることはする。 私が、指導していて、今までの経験から言えることである。
油絵のいいところは、画面から、顔を遠ざけながら描くことができる、というところにある。それだけ、画面上に歪みができずらい。
はがきサイズの小さい絵に、絵を描くことを想像してもらえれば、分かりやすいだろう。小さい絵は、画面全体を把握しやすい。はがきと顔との距離が短くても、画面が小さいからに他ならない。
この話は、2月28日<高齢者のための絵画指導(入門編)>「スケッチブックを立てて描く」 の中で書いたことと同じである。文中こう書いている。
「絵を描く時には、画面全体を一回で見れる距離に自分の顔があるのが理想的なんですね。 しかし、これにも限度があり、イーゼルに立てたカンバスを、ドンドン大きくして、その分、後ろに下がっていたら、手が届きません。」
このように、より画面から顔を離すことができる描き方は有効であり、理想的である。この方法を姿勢から入ろうというわけである。
水彩でも、イーゼル使って、画面を立てて描くことはあるが、手を伸ばしたまま描き続けることはしない。水彩は紙に絵具を浸透させる描き方なので、筆は柔らかく、どちらかといえば、寝せて描いたほうが向いている。
絵の描き方には、画材によってそれぞれに特徴がある。その特徴を生かす方法として、姿勢を考えるのは、合理的と私は考える。
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