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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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頭の中が満杯でないと、絵は描けない <研究所レベル> 08/3/5(水) |
一月に一回、絵を描く。一週間に一回、絵を描く。毎日絵を描く。
皆、絵を描く時間の確保には、苦労していると思う。学生時代はいいが、他に職業を持った上で、絵を描くのは、大変である。
しかるに、一週間に一回、絵を描くとして、例えば、土・日のうち一回とかだと、描き出すのに時間が掛かることがある。やっと絵を描くモードになったと思ったら、日が暮れていたなんてありそうである。それで、また、一週間が経つ。
こういうことは、よくある。生活のための仕事時間のほうが数段長いため、頭が切り替わらないことが原因である。問題は、絵を描く日に合わせて、準備するしかない。当日では、間に合わないのである。
絵を描くときには、描く絵にもよるが、時間の掛かる絵だと、描き始めが一番辛い。イメージが頭の中で満杯になってないと、描き始められないからである。満杯にはいずれなるが、なった時が、生活のための仕事に行く時間であったということになってしまう。
絵は一旦描き始めてしまえば、当日でも、その続きとして作業できる。これは、制作の過程によるもので、始めの画面のつかみの時は、非常に集中力を要する。だから、この作業は、当日では間に合わない。 一旦滑り出したら、後は考える作業のほうが多くなるので、当日でも間に合うということである。
これは、何を意味しているかといえば、描き始めは感覚的な作業がほとんどなので、その感覚を呼び起こすのが、当日では難しいということになる。感覚は煙のようなもので、自分の周りに、纏わり付いているときはいいが、薄まりやすく逃げやすい。
再び、自分に纏わり付くのに時間が掛かるということである。これと反対で、考える作業の主体となるのは、知力であり、アイデアなどを出す発想力であるため、これを頭の中から引っ張り出すのには、さほど時間を要さない。
これが、制作が日を置いて飛び飛びになる人の要領となる。
つまり、絵の描き始めの時は、制作する二、三日前よりイメージを逃さないように、出来るだけイメージする時間を持つことである。仕事に行く時、帰る時、帰宅した後、仕事の合間など頭の中からイメージを逃さないことである。こうすれば、いざ制作という時に、入りやすい。
制作を終えるときは、次回やろうとすることをメモして、絵の横に貼り付けて置く。そうすることで、思い出す時間を節約できるし、その時に感じたことを記録することにもなる。
一旦滑り出したら、絵をいつも見れる状態にしておき、普段はちょこちょこ見て、次の作戦を練る。時間があれば絵に手を入れる。 肝心なことは、せめて家にいる間だけでも、絵とともにいることである。
感覚的作業は、描き始めだけではないが、積み上げが可能なので、少しづつ積み上げていけばいい。 やはり、制作が日を置いて飛び飛びになる人は、最初の土台作りの時に神経を使うべきと考える。
このことは、私がやっていたことである。私はそうやって制作していたことがある。どういう要領でやるのが一番いいかと考えた結果である。そして、考えたら実行すること。 この手の要領は、自ら環境作りをし、その中に自分を置き、制作させるという自己コントロールにある。
自分がどういう状況なら、制作しやすいかということになるので、人によって工夫されたし。いずれにしても、頭の中が満杯でないと、絵は描けない。だから、制作する前に、環境作りに頭を絞ろう。
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