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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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太陽光の中で描く<高齢者のための絵画指導(入門編)>‘08/2/27(水) |
さて、皆さんは、自然の太陽の光と、蛍光灯の光と違いのあるのは、ご存知でしょうか?
「絵は、自然光で描け」という言い方があります。これは、絵の世界では極々当たり前のことですが、ご存知でありましょうか。厳密な言い方をしますと、太陽光の反射光で描けということです。
それで、画家のアトリエは昔から北側となっています。北側に大きな窓を設けて、反射光が沢山入るようにしてました。北側ですので、反射光しか入りませんので。 一般家庭では、北側の窓は冬寒いので、大きく取ることはしません。だから、一般住居用に住んでいて絵を描くのは、こういう意味で大変なわけです。
実際、家を特注で作らないとならないので、資金不足の絵描きは、反射光の確保に苦労します。ブラインドを下ろしても暗くなるばかりですし、薄手のカーテンでも面白くありません。 唯一、障子が使えそうですが、障子の確保がこれまた大変と、反射光確保は、それ自体が、試練の連続となっています。
そこで、つい蛍光灯を付けたくなる。蛍光灯の下で作業できると、夜でもできるという利点があります。これは、大きい。 それで、蛍光灯を利用する人は、非常に多いのです。江戸時代のロウソクの灯、その後のランプの灯、その又後の電球の灯より、数段太陽光に近いという解釈があります。
本当にそうでしょうか?
確かに、ロウソクはともかくとして、ランプや電球だと赤系が強調されてしまいます。誤差は相当大きい。蛍光灯だと違和感が余りないので、いいということのようです。
蛍光灯も進化してますので、値段のことを考えないでいい方は、より自然光に近い光を得ることができます。
それでも、より近いというだけで、自然光ではありません。そのことを憶えていて下さい。皆さんが、蛍光灯の光でもいいやと、思う前に自然の光の下で描くのが基本なんだと、クセを付けてもらいたいのです。その上で都合上、蛍光灯を使用するのが、よいと思います。
それに、太陽光は、それこそ自然の恵みですので、光量が圧倒的に違います。同じ光量を得ようとすると、莫大なエネルギーが必要です。 当然、それだけのエネルギーは、確保できませんので、太陽光より大分下回ったエネルギー量での作業になります。 これは、何を意味するかといえば、大袈裟にいいますが、暗いところで絵を描いているのと同じで、色が濃く見えるのです。 丁度いいと思って仕上げたら、太陽光の下では、メリハリが物足りない絵になっていたということです。光量の大小は、黒の比率の大小に影響します。
つまり、暗いところで、見る色は、黒の比率が増え、濃く見えるのです。逆に直射日光だと、色も白く飛んでしまいます。光がないと絵の画面は、真っ黒。直射日光だと真っ白。それで、反射光で見える黒の比率が、適当であるとしているのが、絵の鑑賞用の黒の比率というわけです。
また、難しい話をしてしまいました。要点は、できるだけ自然光の下で、絵を描きましょうということです。その時の都合上、どうしても駄目な時に、要領として蛍光灯を使用するということです。 このことを覚えておきましょう。
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