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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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硬いもの、軟らかいもの<高齢者のための絵画指導(入門編)>‘08/2/26(火
   描く時に、硬いものもあり、軟らかいものもあるというのが、今回の話です。

硬いものの代表は、何でしょう。テーブルの上のもので、考えて見ましょう。
   例えば、コップ、湯飲み茶碗、皿、スプーン、ボールペン、シャープペンシル、花瓶、灰皿、腕時計、指輪、テーブル、椅子、とか。
   軟らかいものといえば、テイッシュペーパー、ランチョマット、本、メモ用紙、ノート、果物、花とか。

   これを、スケッチしたとします。どちらが難しいかです。さて、どっちだと思いますか?
   答えは、一般的には軟らかいほうが難しいということになっています。なぜかと言いますと、絵を描き始めの人は、絵が硬くなりやすいからです。だから、硬いものの方が描きやすいということになります。

   絵を初めて描いてみようと思ったら、まずは、硬いものがお勧めになります。デッサンでも、入り口は硬いものから始めます。少しづつ自信をつけることって、大事ですよね。

   でも、絵手紙をしようと思った人は、そうでもありません。
わが教室の絵手紙コースの人は、私の描いた見本の模写から入りますので、必ずしも硬いものとは、限りません。絵手紙見本では、硬いものの数の方が少ないのではと思います。

   花にしろ、野菜、果物、人、風景、など柔らかいものばかりです。では、初心者は戸惑うかといえば、そうでもないのです。不思議ですね。

   これは、実際に目の前にあるものを描く場合と、描いてあるものを写す場合との違いがあるということです。

   描いてあるものを写す場合は、見本を描いた人が、例えば、軟らかいものの印象を、具現しているので、描きやすいのです。つまり、描き方を噛み砕いてあるのです。

   でも、目の前に軟らかいものがあり、それを描くとなるとそうはいきません。軟らかく見えるように、自分で噛み砕かなければなりません。

   さて、硬いものは、なんとかなりそうです。軟らかいものの描き方を考えて見ましょう。

   一番身近で、簡単そうなもので、紙ではどうでしょう。布より軟らかい。特にテイッシュペーパーなんか軟らかそうですね。それを、ちょっと丸めて置きます。
   さあ描いて下さい。練習ですから、緊張しないで、気楽にいきましょう。かたまりを意識しすぎると、石ころのようになってしまいます。
   難しいですか? 難しいようです。うまく軟らかくなってくれないようです。

   これに、コツってあるでしょうか。何にでもコツがありそうですが、軟らかく描くコツは、あるかといえば、「ウーン!?」となります。
   あるようで、ないような、としかいいようがありません。困りましたね。

それでは、話が終わってしまうので、一つだけ方法がありますので、お教えしましょう。  
   それは、念じることです。「軟らかくなーれ」と念じながら描くことです。本当ですよ。別にからかったりしてません。大真面目な話です。

   これが、どう鉛筆の先に影響するのは、分かりませんが、私もそうやって描きます。ある初心者の生徒さんに、そうやって描きなさいと、言ったことがあります。結果、一度目は硬かったものが、アドバイスした二度目は、本当に軟らかくなりました。

   そのときは、布を描いたのですが、トタンのような硬かった布が、軟らかい布になったのです。そういうことってあります。絵の基本は、想いを絵に託すことにあります。ですから、念じながら描くと鉛筆の先にその想いが伝わるのでしょうか。
   本当です。決していい加減な話ではありません。

念じるながら描くことは、基本的な絵の描き方ですので、経験のない方にも、それこそ、いい経験ということです。
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