|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
04
| 2023/05 |
06
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
- |
- |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
左利き、右利き <エピソード> ‘08/2/23(土) |
昔は、左利きは、右利きに修正された。
今は、左利きは脳の働きによる傾向として、修正されない。だから、昔より左利きの人は多い。左利きの子が多いというべきか。子供に多い。昔の人は、修正されているから。
私が、面白いと思うのは、右利きの逆で、字なり絵を描くということである。少なくとも、字は右利き用に作られているように思う。
右利きの人が、左から右に向かって線を書くとして、右に引っ張ることになる。左利きの人は、押すことになる。これが、面白いと思う。 実際、慣れているのだろうが、右利き用の書き順を左で書くのは、違和感があるのではないか。私も右利きなのでよくは分からないが。
絵の場合は、決まった描き順がない。右から描いたり左から描いたりするが、おのずから、右利き用の筆運びになる。 通常、右から左に向かっての筆運びはない。右利きは、それでは力が入らないのである。だから、筆運びは、左から右になる。
ある時、面白い発見をした。
わが教室の生徒さんが、水彩の模写をした。本の中にある水彩画であるが、私が技術的な説明をしている時に、本の中の絵の筆運びが逆なことに気が付いた。 生徒さんが、本の中の絵をたまたま描きたいということなので、その絵の技術的なことを分析して説明していたのであるが、ある箇所の筆運びが妙であった。普通に左から右に運べばいい所を、右から左に運んでいる。そうすることが、効果的という所ではない。
ということは、作者は左利きの可能性が高い。私は、面白いと思った。 絵を、右利き左利きで見たことは、そういえばない。しかし、実際は、前述したように引くか、押すかの違いがある。当然、それは絵に出るはずである。気にしていなかったので、面白い描き方だと、片付けていたかもしれない。
こんなことに、今頃気が付くとは。
絵を長く描いていると、自分の傾向を変えたくなることがある。ちょっとしたことでいい。ちょっと変わるだけで、自分の中では、すごく変わったように思う。気分転換というより、もっと真摯な感覚である。
押すと引くとでは随分違う。 私が絵を描く時は、特に、エネルギッシュなものの時は、押すも引くも両方やる。エネルギーの発露なので、拘らないし、明らかに拘っていませんという絵になる。画面にぶつける描き方の基本的な描き方で、これはこれで普通の描き方である。
しかし、穏やかな絵で、ワザとやる人は、少ない。左利きか、右利きか、ワザとやるか、普通にやるか、いずれにしても、ちょっと雰囲気が変わる、右から左の線は、興味深い。これは、確かである。
スポンサーサイト
|
|
|