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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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鏡を使う意味 <大人コース(中・上級)レベル> ‘08/2/22(金) |
今回の、大人コース(中・上級)レベルは、分かりづらいものが多いと、思っている人が、何人もいそうである。申し訳ないが、説明しづらいことの方が、多い。 しかし、今日は、大丈夫でしょう。テーマは鏡です。
鏡を使うとは、絵を逆に見るということである。デッサンでは、よく鏡を使う。描いたものを逆に見ると、狂っているのが、よく分かる。バランスが逆になるので、簡単に狂いを見つけることが出来る。
10/30日「画面を知るー1/2」で、述べたように、人間の目には、限界がある。相当、目がしっかりしていても、狂いは生じる。 それは、人間の目には、傾向があるからである。それが、生物学上の必然なのか、傾向なのか、良くは分からないが、クセがあることは、確かである。それも人類に共通することなので、視覚芸術の根底となっている。 当然、有史以来のこの傾向は、絵のマニュアルの根底をなすものでもある。
さて、その人間の目のクセを映し出すものが、鏡である。今回は、そういう話である。
油絵や水彩を描いている人で、鏡を使ってチェックする人は少ない。 理由は、私もなんとなく分かるのであるが、特に、行きづまった時などには、鏡をお勧めする。 どうも、画面がおかしいなと思っていても、中々原因は掴めないものである。絵では、描いている本人が一番分かってないことが、度々ある。これは、どんなベテランでも起こり得ることで、自分の絵に振り回されることは、制作のしんどい一面である。
これには、目のクセの問題もあるが、自分の絵に付き合いすぎたために起こる、視覚的認識の麻痺という現象によるところが大きい。これは、誰にでも起こり得る。
そこで、鏡を使って、目を改めることが要領となる。鏡像は、絵が反対になるため、間違いや新たな発見に繋がることがよくある。特に行き詰った時などに鏡を見たら、画面の構成自体が、反対であったということもある。
しかし、前述したように、油絵や水彩を描いている人で、鏡を使ってチェックする人は少ない。理由は、鏡をただ単に使い慣れていないため、鏡を見ても、大して変わらないと思っているのではと、推測する。おそらく当たっているだろう。 私も、かってそうであったが、わが師匠の映周先生が、彫刻をしている時に、バランスを、常に鏡でチェックしていることを、思い出し、あるとき描きかけの絵を、鏡で見たのが、始まりであった。
そのとき、自分の絵がまるで違う絵に見えて、驚いた。ショックでもあった。以後私も鏡を愛用するに至ったが、やはり、鏡を見たときに何か感じるものが、ないといけない。そうでないと、ただ言われたとおり鏡を見ても、「あーそうか」で終わってしまう可能性がある。
鏡を使うべし。絵には鏡像というもう一つの世界が、実像と抱き合わせであることを、是非、知ってほしい。
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