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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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画面を呼吸させる意味 <大人コース(中・上級)レベル> ‘08/2/21(木)
   さあて、また、難しい話になってきた。画面を呼吸させる?

なんですか? と、思っていることでしょう。これは、画面も呼吸しているという例えだが、分かる人はいますか?
   簡単にいうと、ビッチリ描いてしまうと息苦しいということである。こういえば、なんとなくお分かりでしょう。

   2月8日の大人コース初級レベル「力の抜き所って?」で書いた、力の抜き所に近い話でもある。これは、画面上の強弱の話だが、今回は、それよりもっと細かい話。細かいとは、範囲が、もっと小さい単位ということである。

   この説明も難しい。

例を出す。テーブルの上に、形の違う瓶が数本あったとする。それを、絵にしたものがある。一本の瓶と、隣の瓶との関係が、「力の抜き所」つまり、強弱の話である。

   そこで、一本の瓶だけの話になった場合が、今回の話である。
一本の瓶をデッサンしているときなどに、ありがちな現象であるが、ビッチリ描いてしまう人がいる。鉛筆で、立体感を出すべく、隙間なくギッシリと線が入っている。ほとんど、真っ黒になるぐらいに、線で覆われている。

   デッサンなので、白い紙の真ん中に瓶が描かれている。瓶の周りは、当然、余白なので、白い。白い紙の真ん中に黒ずんだ瓶が描かれているわけである。白い部分の面積の方が、数段広い。にもかかわらず、瓶が狭っ苦しい感じがするときがある。

   これが、瓶自体が呼吸できない状態ということになる。
絵というものは、全体の調和で成り立っている。デッサンも、当然絵のうちなので、描きこんだ瓶と白い余白との関係で調和してないといけない。

   その余白の白を無視して、瓶だけにのめり込むと、呼吸できない現象を引き起こす。これは、本人が一生懸命に描いたための結果なので、人に注意されるまで、気が付かないことが往々にしてある。

   結構、本人は上手くいったと思っていることが多い。自然に気が付くのにまかせたら、おそらく二、三年は掛かると思う。それでも気が付けばいい方かもしれない。
   そのまま、ズーとということもある。これも、絵のワナの一つかもしれない。

それは、ともかく防ぐ方法を言っておこう。常に、全体を見渡しながら描くクセを付けることである。ちょっと描き込み過ぎたなと思ったら、ためらわずに、通気口を作ること。
   文字通り空気の通り道を作るのである。消しゴムで、線を引くように、ところどころ消すだけでいい。

   それだけでも、随分呼吸が楽になる。

画面も呼吸しているというのを、小さい単位といったが、強弱と混乱するので、そういうことにして、説明した。
   実は、大きな単位でもこれは言える。息苦しいということは、画面上の広い範囲でも同じく言えるのである。

   強弱との違いは、呼吸できない状態は、画面上の密度の話であり、強弱は、画面上の、メリハリの話である。この違いを言葉で説明しても分かりづらいとは思うが、想像力を、また働かしてもらいたい。

   つまり、強弱の「強」の部分にのめり込んだとする。「弱」との関係を忘れて、「強」を必要以上に強調したとすると、強弱の話ではなく、それは、密度の話になってしまい、息苦しくなるということである。

   まあ、またややっこしい話になってしまったが、つまるところ、強弱をつけること、必要以上に密度を濃くしないことは、絵を見やすくすることに他ならない。

   絵が見やすいこと、調和していること、それが、絵なんです。
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