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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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何気なく描く意味 <大人コース(中・上級)レベル> ‘08/2/19(火)
   絵の中で、どこもかしこも力を入れることはない。

2月8日の大人コース初級レベル「力の抜き所って?」で書いた、力の抜き所とは、またちょっと違う。
   力の抜き所は、画面上の強弱のことであり、弱が、力の抜き所のことである。今回のテーマである「何気なく描く」は、強弱の話ではない。画面上の何気ない所の、何気ない描き方の話である。

   このことお分かりだろうか?

画面には、メインとなる所がある。そしてそれを支えるサブメインがあり、さらに、サブメインを支える「何気ない所」がある。これは、具象でも抽象でも、ほぼ同じような構成をとっている。

   おおむね、この三つの構成で画面は成り立っていると思ってもらいたい。大抵の場合に当てはまる。これは、構成の三要素であるが、普通、分かりやすいのは、サブメインまでであろうと思う。「何気ない所」は、意外と認識されてない。その名のとおり、何気ないので、制作上に浮かびづらい。

   しかし、何気ない所も、構成の三要素の一つなので、おろそかに出来る所ではないが、人気のない所というか、重要視しないで描いている人が多い。
   私に言わせれば、何気ない所を、何気なく描ければ、上級者だと思っている。

つまり、決して目立ってはいけない場所を、目立たせずに、効果的に描かなければならない。描き手は、自分の絵のどんな所も描いているわけである。その所に必ず筆を入れるが、さて何を考えながら筆を入れているかである。

   その所、目立ってはいけない場所を、他と同じように一生懸命描いたのでは、いけない。フワッと描かなければいけない。それが、実はとても難しい。

   教室にSさんという人がいる。水彩をもうかれこれ十年は、やっていると思う。教室から見える窓の外の景色を描いているが、どうしても細部を気にしてしまうらしい。
   画面の端の木が目立ってしまっていることが、あった。何度か注意したが、気になるらしい。

   絵は、一秒評価である。一秒でその制作を感じ取ることが出来る。その一秒間で、人は何を見るかである。

   一秒間で見れるのは、メインだけであろう。しかし、メインだけであるが、サブメインも何気ない所も、同時に目に飛び込んでくる。それが、メインを引き立たせるために正しく機能しているからこそ、ほとんどメインだけの印象として残る。

   もし、サブメインや何気ない所が、正しく機能してないと印象がアッチコッチに飛んでしまう。
   つまり、メインの印象がぼやけ、サブメインや何気ない所が妙に目だってしまったりして、何を描いているのか分からないという絵になってしまう。

   絵の構成は、ドラマの登場人物の構成に似ていて、主役と脇役とその他大勢がいる。すべてが必要であり、また役割も決まっている。主役の演技の最中に、その他大勢の中の一人がいきなり踊りだしたら、ドラマはメチャクチャになるだけである。

   えてして、メインやサブメインは描きやすいことが往々にしてある。役者でいえば、キチッと演技してくれそうである。
   「何気ない所」に、何気ない演技をさせるのが、監督たる作者の腕の見せ所となる。
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