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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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子供は、途中から描けない <キッズコース> ‘08/2/14(木) |
絵を描く時、何かを見て描くのではなく、頭に浮かんだものを描いたとする。つまり、子供で、いえば自由画である。最初にイメージがあって、それを描く。
これを、ちょっと複雑にしたとする。
Aという子に、最初に絵を描かせる。途中からBに続きを描かせる。また、途中からCに続きをというように、順番に引き継ぎながら描く。 絵のリレーである。アートの世界では、コラボレーションというが、これを実際に、子供にやってもらおうとしたことがある。
結果は、うまくいかなかった。二人目の子が、前の子の絵を引き継げなかった。最初でこけたのである。私は皆で出来る絵の、共同作業の面白さを、知って貰おうと考えたのであるが、計算違いであった。
中には引き継げる子もいるのだが、出来ない子の方が圧倒的に多い。引き継げる子は、普段からアイデアの浮かぶ子であった。だから、他の子はアイデアが浮かばないことになる。
これは、どうしたことか?
子供の頭の中にある、発想について考える必要がありそうだ。 絵を引き継ぐとは、前に描いた子の絵から始めなければならない。前に描いた子の横にその子の絵を描いたのでは、寄せ描きになってしまう。だから、これは、前の子のイメージを引き継げるかという問題になる。
これが、出来ないということは、多くの子供の頭の中のイメージは、単体であり、他のイメージの影響は受けないということが、考えられる。影響を受けるのであれば、始めに持っていたイメージは変化し、状況に応じられる。つまり、他の子のイメージを引き継げることになる。
イメージは、発想によって頭の中に浮かび上がる。そのイメージは、また発想によって変化する。もっと砕くと、イメージには、元が必要なので、いくつかのパターンが頭の中に仕舞い込まれていて、発想によって、組み合わされ、イメージとして浮かび上がる。その最初に浮かび上がったイメージが、それ以上の発想をするか、それ以上変化するかという問題である。
考えるに、普通の子が、頭に浮かんだイメージをもう一回変化させる必要はない。 自由に絵を描いていいといわれれば、頭の中のイメージで絵は、描けるし、他の絵を描くなら、別のパターンで、改めて描けばいい。イメージは単体で十分で、それ以上の複雑さは、必要としてないということであろう。
私は、作業の順番を間違えたのである。イメージを変化させないと描けない練習をしてから、絵のリレーをすべきであった。
イメージを変化させないと描けない練習とは、自由に絵を描かせてから、途中から、こう描きなさいと指示する。子供は、予定が変わるから嫌がるが、少なくとも、自分のイメージの変更なので、出来そうである。 それを、繰り返すと、頭の中が柔軟になり、最初のイメージを変化させる術を覚える。
子供は、原型なので、大人なら訳もなくしていることを、子供は、それこそ発展途上なので、本人にはとても難しいことがある。 私は、その基本的なことを、子供から教わった。子供の絵について、色々、知っているつもりであったが、また、勉強になりました。本当!
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