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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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アートQ&A「絵が硬い?」<大人コース(初級)レベル> ‘08/2/7(木)
   私は、わが教室で、「絵が硬い」と、無意識で言っているようだ。

絵の世界では、極々使う普通の言葉であるが、よく考えてみると、これも業界用語かも知れないと思った。

   この説明は、結構、難しい。
「絵が硬い」という表現の中に、どんなことをイメージするであろうか。「絵が石か岩のように硬い」、「絵の線が硬い」、「色が、硬そうな色合いである」、「絵がガチガチである」とか、浮かびそうである。
   大体、今、挙げたほとんど全部が、当てはまるが、中でも、「絵がガチガチである」という表現が、一番近いかも知れない。

   ただ、困ったことに、海岸などの岩を描いたとして、ワザとガチガチに描くことがある。上手く描けているとして、それを「絵が硬い」とは、言わない。ここのところの、区別を説明するのが、難しい。

   ここで、敢えて説明しなければならないので、頑張ってみよう。

身近な分かりやすい例を出そう。書道で、字が硬いと、先生に言われたとする。これの意味することは、分かるだろうか。書き慣れていないために、緊張が字に出ているという意味合いになろう。

   水墨画で、岩を描いたものをよく見かけるが、上手い人が描くと、硬そうで、荒々しい岩肌になる。これは、ガチガチに描いていそうだが、感じがいい。慣れた者の感じのいい、ガチガチである。

   これを、初心者が真似をすると、感じのいいガチガチではなく、緊張から来るガチガチになると思う。見ていて不安であり、すなわち硬いだけ。

   なんとなく、お分かり頂けたであろうか。

慣れていない者のガチガチと、慣れている者のガチガチと二つある。すなわち、慣れていない者のガチガチを「絵が硬い」と称するのである。初心者は慣れていないので、絵が硬くて当然である。

   だからと言って、どうなるものでもない。続けていれば、そのうち軟らかくなる。慣れの及ぼす効果は大きい。慣れるは、ねれるといって、味わいが出てくる。

   したがって、「絵が硬い」というのは、一つの知識として覚えておいてほしい。絵を見る目が鍛えられてくれば、そのうち、人の絵を見た時に、「なるほど」と思うことがあるかもしれない。
   その時に、私の言ったことの意味が、これだったのかと、発見してくれれば、一歩前進です。
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