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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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アートQ&A「描きたいものから描いていいか?」<大人コース(初級)レベル> ‘08/2/6(水) |
よくある話であるが、水彩をやりたいが、上手く描けないので、最初は、デッサンから始めますという人がいる。
以前にも、このことは書いたが、水彩をやりたければ、水彩から始めよと言っている。油絵が難しそうに思えても、油絵から始めるのが正解である。
経験のない人は、西も東も分からないでやって来る。つまり、何にも分からない。あるのは、やりたい気持ちだけである。そんな時に、理屈で考えるのは、間違いである。自らの欲求に従うべき時である。
何かを初めて始める時に、まず、やりたいと思うことをする。イメージと違っていることも、あるからである。イメージと違っていたら、修正して、すぐ他の事に移れる。
しかし、後回しにして、他の事をやって、それから当然、期待は膨らむので、その膨らんだ期待を抱いて、イメージと違っていたら、ショックを受ける。何も分からないということは、こういった誤算を生む。 また、万一、イメージ通りだとしても、他の事をやっているうちに、最初に感じた情熱が薄らいでしまうことは、よくある。 結果、止めたとなったら、人生、損をしたとは思わないか?
最近、わが教室に入った、T君は、初めて訪れた時、数枚のスケッチを見せてくれた。テーブルの上にあるような簡単なもののスケッチである。 どう描いたらいいか分からないので、理屈が知りたいと言っていた。今、彼はデッサンをしている。 このこと、なんとなくお分かりだろう。これが、順番というものである。まず、やりたいことを、まず始めれば、おのずから、次にどうしたらいいかが分かる。
それをしないと、最もらしい理屈が勝つ。
「描きたいものから描いていいか?」というのは、ある生徒さんが、私に質問した言葉である。 その生徒さんは、素直な人であったし、私の説明をすぐに理解してくれたが、この言葉の中には、「理屈で描いてはいけないか?」という、第二の質問が、内包されている。
初めての人で、一番厄介なのは、理屈で考える人である。私も、どちらかといえば、理詰めであるが、私の場合は、感覚に理屈を合わせている。はじめに感覚があり、理屈をあとから付ける。理解しやすくするためである。
しかし、理屈に理屈を合わせる人が、たまにいる。こういう人は、学習能力がないと言える。学習能力があれば、理屈に理屈を合わせた時に、何かおかしいと気付くはずである。
この例は、実際にあった。絵の経験がゼロという人が、私の説明に納得せず口論となったが、私は、初心者と口論するのが、極端に嫌である。何も分からない人、特に学習能力が欠如している人との口論ぐらい、時間の無駄はない。私も生身の人間である。言い出したら引き下がらない。
結局、このご婦人は、辞めていったが、「馬鹿者」を見る目で、送り出したことは、止むを得まい。
これは、大切なことであるが、初心者は、考えてはいけない。始まりは、すべからく、感覚的である。このこと、大事ですよ。
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