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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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型はめ制作、型なし制作―1/2 <研究所レベル>
   この型の説明をしよう。
絵のもっていき方には、型がある。いわゆる、マニュアルである。ここでは、マニュアルの説明は、省くが、存在はなんとなくわかるだろう。

   したがって、画面のもっていき方を、型にはめるやり方が、型はめ制作ということになる。

   つまり、構図でいえば、画面の割り方が、そもそも。型であるといえよう。これは、感覚というよりは、感覚を押しのけて、昔からある、型にはめ込む作業といった方が近い。

   10/30・31日の研究所レベル、「画面を知る」で解説した画面が、マニュアルにほぼ、該当する。これは、人間の目の機能に合わせると、こういうはなしになるという、説明である。
   相当正確である考えているが、マニュアルというものの中には、西洋美術の考え方という、不可思議なものも含まれるので、「画面を知る」で述べたものと、全く同じとは考えてない。だから、「ほぼ」と言っておく。

   さて、今回のことは、それを、推し進めると、どうなるかということである。
ということで、今回は、型はめ制作ではなく、「型なし制作」が、今回のテーマとなる。

   簡単にいうと、マニュアルどうりに描かない制作である。

絵をある程度描いてきた者は、大なり小なりマニュアルは意識する。
   わが教室の、大人コースで、中級レベル以上にある者は、これを意識した制作をする。これは、進歩の順番というもので、初級レベルでは知らないために、意識しなかった者が、中級レベルになると絵の知識が増し、意識し出す

   それは、それでいい。それが順番というものであるが、研究所レベルでは、もっと踏み込んだ考え方が必要である。

   絵の世界は、感覚の世界であるため、アプローチの仕方は様々である。その様々あるということを、知らねばならない。マニュアルは、感覚世界に引かれた道しるべであるが、それが絶対ではない。

   マニュアルは過去の知識と感覚の結晶ではあるが、それは引き継がれただけのものではなく、各時代のつわもの達が、時として否定したために、生み出されたものも、多く含まれていることを、忘れてはならない。

   したがって、研究所レベルの者は、新しい美術を生み出すことを、目指す立場にある。そう考えることが、また新しい美術を生み出していくのである。

   ハッキリ言って、「型なし制作」は無謀である。
これに、該当するのは、ナイーブアート(研究所レベル「デッサンが基本」は、本当に正しいか?3/5(三章)参照)であるが、ナイーブアートとは、またちょっと違う。

   ナイーブアートは、マニュアルを知らない制作であるが、マニュアルを知っていて、それに逆らって描いたら、どういう絵が出来るだろうかが、「型なし制作」ということになる。だから無謀といっている。

   これは、マニュアルの打破が目的である。(続く)
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