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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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人見知り少女 <エピソード> |
つい最近、火曜教室に、5歳の女の子が、入会してきた。
見学のときから、人見知りが激しく、私の顔を、まともに見れない。最初は、どの子も緊張しているので、笑顔を、出す子は少ないが、私に背を向けたままの子は、初めてである。帰るまで、その愛らしい顔を私に向けなかった。
5歳児の母親の付き添いは、できないことになっているが、母親を通してしか、私と会話できないので、当分付き添ってもらうことにした。
教室に、入会した最初の日、4人の火曜日の女の子と向き合うように、座らせた。来年小学校のKOちゃん、一年生のKIちゃん、二年生のSちゃん、四年生のYちゃんである。皆、親切な子供たちである。少しでも、皆と仲良くできるようにと、配慮したつもりが、裏目に出た。
その子は、母親と一緒に座っているのだが、その子からすると、左右に二人ずつ、四人が座っており、皆から、見つめられている気がしたのであろう、人見知りの性格が、一気に、加速し、絶頂に達したのか、泣き出してしまった。母親の方を向いたまま、下を向いて泣いている。かたくなな少女の緊張を感じた。母親は、狼狽している。
あとで、聞いた母親の話によると、知らない子ばかりが、知らないことばかりをしているので、圧倒されて、泣き出したらしい。なんにつけ、初めてに弱い子であると説明してくれた。 その子が帰った後、他の子は、「かわいい!」と言って騒いだ。 二回目に来た時、その子と母親には、別に机を用意し、壁に向かって座ってもらった。皆に背を向けている。それでも、私を見るのに30分掛かった。
三回目の時に、大分慣れてきて、私と会話するようになった。 四回目の時に、来週は、母親が席を外すと言ってきた。その子も了解したらしいが、「今日からじゃない」と、母親の腕を掴んで離さない。大丈夫なのかなと、心に不安がよぎった。
五回目の時、母親はその子を置いて、出て行った。今日は、水彩絵具を練習する「水彩の日」である。他の子と一緒の机に座らせ、水彩絵具の練習をさせた。
さて、その子は、どうなったかというと、驚くなかれ、えらく元気がいい。もう、何年もいるような顔して、良く、喋った。ズーと喋りっぱなしである。他の子は、呆れて言う。「そういう性格してたんだ!」
時間が来て、母親が、迎えに来た。 「どうでしたか?」
その子は、ケロッとした顔で、帰って行った。私は、まだ頭の整理が付かない。
「こういうの、ありイ―?」
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