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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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鍵を忘れた田中君<エピソード> |
土曜の教室で、飲み会があった。 メンバーは、私と、橋崎先生、大野先生と田中君。焼酎飲みながら、取り留めのない話をする。好き勝手に喋る飲み会ほど、面白いものはない。話に花が咲く。 田中君は、二十四五才で、独身。油絵初心者である。女の子にモテそうな、やさ男であるが、なぜか、女の話はしない。かといって、男好きというわけではない。
ところが、田中君は、男にもモテる。それが、もっかの、悩みのタネであるらしい。彼は、非常に好青年である。性格は、大人しく、はにかみ屋で、優しい。このためか、磁石のように、アッチ系の男が寄って来るらしい。彼の話を肴にして、飲んだ。田中君には、申し訳ないが、やはり、可笑しい。
私は、土曜日の翌日は休みであるが、その日は、女房殿も妹の所に泊まりに行ってしまい、フリーであった。それで、つい、しこたま飲んだ。 家に帰ってからも、ビールを飲む、念の入れ方である。
日曜の朝は、一人で、ゆっくりできるので、多少の二日酔いは、覚悟であった。寝てればいい。そう思うと気楽であった。
日曜の朝、八時に電話が鳴った。 「誰だこんな朝早くに」 と思いながら、電話に出る。田中君である。アパートの鍵を教室に忘れたらしい。どうしたらいいでしょうと言う。 「冗談だろう!」と思った。私は、すっかり酒が残っている。予定通りである。
田中君は、教室での酒が、足りなかったらしく、皆と別れた後で、船橋の友達を呼び出し、再び酒宴、その後、小岩のアパートまで、帰って来て、鍵のないことに気が付き、船橋に再び戻って、友達の所に泊めてもらったそうな。朝八時は、田中君としては、待ちに待った、時間だったようだ。
二日酔い先生は、すごすごと、教室に向かった。鍵がないんじゃ、しょうがない。 教室の入り口近くに来ると、照明がすでに点灯していない、薄暗い廊下のはずれで、ムクリと起き上がる人影あり。 田中君である。私が来るまで、ドアの前で、寝ていたらしい。目が真っ赤である。ろれつが、怪しい。私より酒が残っていることが、一目で分かった。
結局、鍵は見つからなかった。田中君は、船橋の昨日行った居酒屋に行ってみると、言っていたが、朝早くからやっているとも思えない。
家に到着してまた、寝ることにした。今の私の最大の願いは、寝ること。昼近く、田中君から、メールが来た。結局、鍵は見つからなかったが、大家さんに頼んで、部屋には、入れたらしい。お酒は、慎むとあった。
「良かったね」と返信し、「お休み」と付け加えた。
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