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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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アートQ&A「デッサンが上手く描けない!」<大人コース(初級)レベル> |
初めて、デッサンをする人で、ものの形が取れるかどうかは、個人差がある。
初めてということは、学校以来という意味である。この個人差が、年齢が高い低いと、余り関係ないので、不思議に思う。
年齢が高い人は、学校以来の年数も長くなるので、若い人より、上手く描けないなら、理屈に合うが、これが、そうでない。得手、不得手の、話として考えることになりそうだ。 したがって、「デッサンが上手く描けない!」は、不得手な人を対象として、考えることになる。
さて、ものの形が取れないのには、理由があるはずである。やはり、得手の人も、不得手の人も、個人差はあるといっても、最初から、そうは描けない。
手が描くのではなく、頭の情報で描くからである<9/5日の「デッサンが基本」は、本当に正しいか?-1/5(序章)参照>。頭の中に描くものの情報がなければ、描きようがない。
我が教室では、初心者の鉛筆デッサンは、ウイスキーのボトルを描いてもらう。お酒を飲まない人でも、見たことはあるだろうし、ウイスキーを愛飲する人でも、ボトルを眺めながら、飲む人は、いないだろうから、いざ、描く段になったら、スタートは、皆一緒ということになる。
差がつくとしたら、形に対する認識の早さしかない。それを、得手、不得手という言い方をする。これは、どういうことかと言えば、形に対する認識の遅い人が、「デッサンが上手く描けない!」と言っていることになる。
さらに、続けると、形に対する認識が遅いなら、いつかは、描けるということになる。デッサンが上手く描けないのではない、上手く描くのに時間が掛かるだけである。
デッサンは、どう身に付けるかが、大事である。形に対する認識の早さは、身に付く早さとは、実は、関係ない。ここが、大事である。形に対する認識の早い者が、身に付くのも早そうであるが、これが、分からない。うさぎとカメの競争と同じで、どちらが、先にゴールするかは、誰にも分からない。
慰めをいうつもりはない。事実を言っているだけである。「デッサンが上手く描けない!」人は、ゆっくり考えましょう。<カメ>になったつもりで、慌てず、騒がず、ゆっくり進もう。
絵は、デッサンが全てではない。 我が教室で、Kさんという60歳代男性が、デッサンをしてるが、デッサンをしている人の、上手さのランク付けをしたら、おそらく最下位でしょう。奥さん公認の、ヘタさだが、油絵を描くと、光り輝く。
Kさんは、市の主催する展覧会に油絵を出品して、賞を取っている。先日の教室展でも、私の個人的意見は、Kさんの絵に一票です。デッサンが絵を邪魔しないので、素直に絵を見ることができる。理想的な絵の見せ方なのです。
絵は、実に不思議な世界である。不得手なものを、武器にすることができる。絵の世界では、優等生こそ、問題児となる。 優等生は、何も持たず。ほんと!そうである。
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