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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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メチャクチャアートの薦め <研究所レベル> |
教室のキッズコースのメニューに「メチャクチャアート」というのがある。これは、四つ切の紙にクレヨンで、好き勝手に描かせる。白いとこを残さず、描き殴れと指示している。これが、子供の好きな描き方の、ベスト3には、入るだろう。
そのぐらい、人気がある。この描き方で期待するのは、エネルギーの放出。したがって、真面目にやると、子供でもくたくたになる。
この、エネルギーの放出は、古来、色々な形で、描かれてきた。十代の者で、絵を志す者が、最初にやるのがこれである。技術が、おぼつかない者にとって、手っ取り早いアートだからである。7月18日のエピソード「市川から来た天才」で紹介した若者も、これである。
あのエピソードでも、書いたが、やってみると、非常に難しい。 「市川から来た天才」の彼は、気違いのような絵だと、形容したが、「エネルギーの放出」であることに、変わりはない。
何が、難しいかといえば、ポイントが、ただ、一点であるから。自ら持つエネルギーが、画面に飛び散るか、いなかにしかない。ここが、難しい。 早描きできるので、大きな紙を、何十枚と用意し、10枚、20枚描いても、上手くいかないだろう。100枚描いても、「画面に飛び散る」とは、いかない。それっぽい、絵では、ダメである。純粋に「画面に飛び散る」絵を要求している。
若者は、いつも、それ風(ふう)で終わってしまう。「エネルギーの放出風」である。 アートの世界は、「風」はなんの意味も持たない。ズバリ、そのものでないと意味を持たない。若者は、いつも勘違いし、「それ風」をもって、自らを、アーテイストとしている。
本当は、命がけですべき、テーマである。まず、描けないと、断言してもいい。絵を志す若者が、何千人、何万人と、束になっても、描けないだろう。そういう絵が、実際に存在する。そう思っていい。 もちろん、ベテランの者も、同じであるが、絵の世界は、広い。他に目指すべき道はいくらでもある。ベテランの者も、そのうちこの描き方も忘れて、皆、思い思いの方法で腕を磨く。
それは、それでいい。しかし、若者には、挑戦してもらいたい。なぜなら、それが描けたら、美術史にその名を残すことができるだろう。 いままでに、成功例は、あるのかも知れない。しかし、私の知る限り、極めつけは見たことがない。成功することは、その本人の天才を意味してる。
紙と、クレヨンがあればいい。天才証明テストである。
ただ、失敗しても、気を落とすことはない。才能は、色々である。そういった、表現が、上手くいかなかっただけに留まる。 絵の表現の、ほんの、入り口みたいな、表現であるが、成功例が、まず、ないというのも、面白いことである。
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