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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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音楽を聴きながらの制作は、絵に影響するか <研究所レベル> |
今週、火曜から金曜日まで、研究所レベルを書きます。よろしくご愛読を。
「音楽を聴きながらの制作は、絵に影響するか?」 これは、面白い命題である。
制作する人間は、制作する状況の影響を受けるかという、話でもある。 さて、どうだろうか。 聞く音楽の傾向もあるが、単なるBGMではなく、制作に密接する音楽と限定しよう。 例えば、癒し系の音楽をかけた時、当然聞いている人間は、癒される。当たり前の話であるが、描いている絵も癒し系になるかといえば、どうだろうか。
もし、絵も癒し系になるとなれば、描いている本人の心の状況は、そのまま、画面に反映されると、考えられるが、これが、結構、当たっているような、いないような、話になる。 結論をいうと、心が、高揚するような音楽に関しては、そのまま、画面に反映されることがある。なぜか、絵に高揚感が出る。 実際、武蔵野美術大の教授が、ハードロックを掛けて、制作することがあると、本人から、聞いたことがある。 これには、私もすぐに納得したが、果たして、その他の音楽、例えば、ロマンテイック系、歌謡曲、演歌などに、期待できるかというと、これは怪しい。
好みの問題もあり、イメージの湧き方は、千差万別である。本人にとって、イメージの湧きやすい音楽は、当然、あると思うので、明確なことは、言えないが、もう一つ、踏み込んだ何かがありそうである。
制作の、前段階は、「つかみ」といって、絵の最初のイメージを決める段階であり、この時は、頭の中のイメージに左右されやすい。音楽は、この時、影響すると考えられる。感情が、出やすい時なので、音楽は、イメージを確立する有効な手段となる。 この時、効率がいいのが、高揚感のある、音楽であろう。高揚感は、絶頂感に繋がるものとして、感情的に、シンプルなので、制作における感情としては、都合がいい。
その他の音楽は、もろもろの感情を伴いやすい。つまり、複雑な感情を呼び集めるような、磁石のような、働きをするので、感情が複雑になって、制作には、都合が悪いと、考えられる。もちろん、個人差はあるが、制作に向く感情は、ただ、一点なので、おのずから、音楽は限定される。
これは、あくまで、効率の話で、その他の音楽も、影響するのに異論はないが、アドレナリンの分泌ほどは、身体的影響はないと考えられる。個人的な差異の問題であり、平均的効果としては、効率は良くないといえる。
さて、制作の次段階または、それ以後は、広げたイメージを、絵として作っていく段階が続くので、音楽の影響は、余り受けないのではと、思われる。
絵は、集中力が、全てなので、明確なイメージを持っているなら、音楽は、邪魔なだけである。音楽の利用は、意外と範囲が狭くなる。 音楽を聴きながらのほうが、作業がしやすいという人がいるが、厳密にいえば、影響する時間は、短時間であるし、あとは、単なる習慣であるといえる。
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