絵の世界は、なんでもありです。 油絵具とアクリル絵具を混色するような、無茶をしないかぎり、なんでもありということに、なっています。
実は、水彩画が一番、他の絵具との併用が多いのです。例えば、インク、色鉛筆、ペン、アクリルなど、人によっては、使えるものは、何でも使っているようです。これは、ひとえに、水彩のキャパシテイの広さなんでしょう。
ですから、一般的ではありませんが、水彩にパステルをのせるのも、ありです。逆に、パステルに水彩をのせる人は、多分いないでしょう。パステルは水に弱いですから。
乾いた水彩の画面は、ザラザラしてます。もともと絵具の粒子を水で溶いてますから、乾燥すると、表面には、この細かい絵具の粒子が、付着します。このザラザラが、パステルには、都合がいいのです。
水彩といっても、一般水彩のことで、アクリルも水で溶きますが、アクリルは、この場合、相応しくありません。アクリルは乾くと表面が、ビニール状になります。ツルツルのビニール状では、パステルはのりません。
さて、私の生徒さんで、実際に、水彩にパステルをのせている人がいます。今のところ、うまくいっているとは、言いづらい。違和感があるのですね。
普通、他の絵具を使う場合、水彩で塗った場所とは、違う場所に使います。または、細かいところに、色鉛筆や、ボールぺン、マジックペンを使うとか、水彩画面に影響しない使い方をします。
水彩画面に、パステルを被せるようにのせるのは、さすがに、難しい問題を抱えます。
問題は難しいですが、私は、面白いと思ってます。他の人でこんなことを、やっている人が、いるかどうか、分かりませんが、この生徒さんが、言い出したことですし、うまくいってほしいと願ってます。チャレンジャー精神が好きですね。
どんな効果が期待できるかと、言えば、パステルでは、絶対出来ない水彩の滲み。水彩では、大変難しい広範囲な、もしくは、ピンポイントの、微妙な色彩変化に尽きるでしょう。他の絵具との併用は、それぞれの絵具の、いいとこ取りなので、やってみる価値はあります。
なんだか、初心者の方には、難しい話しになってしまいましたが、いろんな、やり方ってあるんですよ。
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