水彩は、紙と水の量が命です。紙は、水彩用のスケッチブック(中目・1500円~2000円で初心者は十分)を選べば、事足りますが、水は、その都度なので、厄介です。「水彩」という字は、「水で彩る」の意ですが、「水を彩る」と読みましょう。
つまり、色のついた水を画面に染み込ませ、画面を彩ることです。画面に染み込ませるのが、水彩の大きな特徴になります。これは、当然、水かげんが、大事というわけです。
まず、絵具をパレットに出したら、スポイトで水を数滴たらしましょう。筆でゆっくりかき混ぜ、絵具の濃さを確認しましょう。筆がちょとひっかるようですと、濃すぎ。また、ツルツルですと、薄すぎ。、スムースに筆が動けるのが、丁度いいとなります。
これは、通常の濃さの、水の量のことなので、濃すぎ、薄すぎも制作意図によって、使えることになりますので、覚えておきましょう。
さて、絵具を溶いたら、パレットの端で、少し水を切ります。それから、描きますが、最初に塗るときは、別に同じ紙を小さく切ったものを、用意しておくと便利です。それで、色を確認します。濃いなと思ったら、水を足し、また、確認する。
すると、その、余分に用意した紙は、チェックの、痕だらけになります。これが、あとあと、例えば日を変えて描くときに、絵具の濃さの情報として、役に立ちます。
画面には、鉛筆の下書きがしてあると、思います。水彩はこの鉛筆痕も、利用して描くので、これが、完全に消えてしまうようでは、色が濃いといえます。当然メリハリ上、強いアクセントを入れれば、鉛筆痕は消えるので、場所によることは、いうまでもないでしょう。
水の量は、紙によっても、違います。水彩用のスケッチブックの紙は、厚さも色々ですが、さらに、荒目、中目、細目の種類があり、大体、見当もつくでしょうが、荒目は、結構、水を必要とします。紙の厚さにもよりますが、水の量が足りないと、表面に絵具が浮いたようになり、沈んでいかないのですね。
いえることは、経験です。水の量は、経験によって、解決できますので、できれば、紙を何種類か試してみると、よく分かります。
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