|
|
プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
|
|
最近の記事 |
|
|
カテゴリー |
|
|
カレンダー |
05
| 2023/06 |
07
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
- |
|
|
最近のコメント |
|
|
FC2カウンター |
|
|
FC2ブログランキング |
|
|
ブログ内検索 |
|
|
RSSフィード |
|
|
|
2017・6・27(火) |
「教室日記」
《基本からの脱却》
わが教室は、絵の基本を指導している。 ほとんど、基本のみを反復指導していると言っていい。
これは、絵の描き方には、純然たるルールがあるため、ルールを覚えるための反復指導である。 ルールとは、描写に関することではなく、画面の作り方のことが、ほとんど。
どういう作り方をするものなのか、どういうことに気をつけ、どういうことをしてはいけないか。 そのことを、作品を通して繰り返し指摘する。
絵は、人に何かを伝えるためにある。 そのため、効率良く伝えるための知識・技術が必要だが、 数百年に及ぶヨーロッパ美術の蓄積が、19世紀に、この知識・技術を、ほぼ、完全なカタチで作り上げた。 今の洋画系絵画教室は、この考え方を継承している。
絵は、一人でも描けるが、このルールだけは、教わらないと覚えない。 したがって、独学で描いた絵には、大なり小なり、視覚的に問題があるのは、こういう理由による。 過去のヨーロッパの天才たちが、数百年掛かって作り上げた理論を、いち個人が、独学で学べるものではない。
さて、では、基本を身に付けたなら、それで、十分だと、思いがちだが、そうではない。 実は、絵のスタートラインは、基本を覚えたところに引かれている。 基本を身に付けたら、次は、本人の夢を、絵で語る順番であろう。
しかし、この夢を語ることは、容易ではない。 自分の夢を語ることは、自分と向き合うことでもあり、結構、難しい話になってしまう。 また、極めて個人的な問題なため、スタートラインから先は、自分一人でやるしかない。
しかし、同時に得るものも大きい。
自分を表現したいと願う気持ちは、誰にでもある。 自分の存在アピールだし、存在価値の確認でもある。 ある者は、スポーツで、ある者は、バンドで、歌で、ゲームの得点で、コレクションで。
酒を飲み、クダを巻くのも、ある意味、自己認識、自己アピールと言える。 とにかく、気分が良く、楽しいのである。 世の中で、自己表現ほど、面白く、満足感のあるものは、そうザラにない。
絵のスタートラインから先は、そういう世界でもある。
スポンサーサイト
|
|
|