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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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2017・6・27(火)
「教室日記」

《基本からの脱却》

  わが教室は、絵の基本を指導している。
ほとんど、基本のみを反復指導していると言っていい。

  これは、絵の描き方には、純然たるルールがあるため、ルールを覚えるための反復指導である。
  ルールとは、描写に関することではなく、画面の作り方のことが、ほとんど。

どういう作り方をするものなのか、どういうことに気をつけ、どういうことをしてはいけないか。
  そのことを、作品を通して繰り返し指摘する。


絵は、人に何かを伝えるためにある。
  そのため、効率良く伝えるための知識・技術が必要だが、
数百年に及ぶヨーロッパ美術の蓄積が、19世紀に、この知識・技術を、ほぼ、完全なカタチで作り上げた。
  今の洋画系絵画教室は、この考え方を継承している。


絵は、一人でも描けるが、このルールだけは、教わらないと覚えない。
  したがって、独学で描いた絵には、大なり小なり、視覚的に問題があるのは、こういう理由による。
  過去のヨーロッパの天才たちが、数百年掛かって作り上げた理論を、いち個人が、独学で学べるものではない。


さて、では、基本を身に付けたなら、それで、十分だと、思いがちだが、そうではない。
  実は、絵のスタートラインは、基本を覚えたところに引かれている。
基本を身に付けたら、次は、本人の夢を、絵で語る順番であろう。

しかし、この夢を語ることは、容易ではない。
  自分の夢を語ることは、自分と向き合うことでもあり、結構、難しい話になってしまう。
また、極めて個人的な問題なため、スタートラインから先は、自分一人でやるしかない。

  しかし、同時に得るものも大きい。


自分を表現したいと願う気持ちは、誰にでもある。
  自分の存在アピールだし、存在価値の確認でもある。
ある者は、スポーツで、ある者は、バンドで、歌で、ゲームの得点で、コレクションで。

  酒を飲み、クダを巻くのも、ある意味、自己認識、自己アピールと言える。
とにかく、気分が良く、楽しいのである。
  世の中で、自己表現ほど、面白く、満足感のあるものは、そうザラにない。

絵のスタートラインから先は、そういう世界でもある。



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