<アートQ&Aその1(8/3日)、その2(8/7日)>
意外と、パステルを誤解している人が多いのに、驚きます。
パステルとは、簡単にいうと、色チョークです。黒板に書くあれです。それの高級品というところでしょう。クレパスはパステルの原料を油で練ったようなもの。従って、ベタつき、ねっとりしてます。出来た絵は、油絵に一番近いかもしれません。 逆に、パステルはサラッとしてます。サラッとし過ぎているので、落ちやすいのが難点です。それで、紙にこすりつけながらの、作業になります。
大きな特徴は、扱いやすさ、発色の良さ、微妙な色の変化を可能にすること。特に微妙な色の変化にかけては、他の追従を許しません。ダントツです。 例えば、夕焼け空を描くとします。水彩だと、結構な技術を要します。同じく油彩でも、楽ではありません。これが、パステルだと、小学生でも可能です。グラデーションは、パステルの最も得意とするところです。 不透明絵具で、透明な感じが出せる、稀有な絵具と言えましょう。 また、色数が豊富で、200色はあるでしょう。
また、メーカーを変えると、色も若干違うので、それ以上かもしれません。正確には、掴んでません。 値段は高いです。一本100円~200円。45色セット、60色セット、100色、150色と、豪華になっていきます。黒板に書くチョークの大きさで、ホワイトが一本500円というのもあります。 高いものは、発色と軟らかさが違います。中国製の安価のものもありますが、発色、硬さ等値段並みと、言わざるをえません。 絵具の太さがチョークと同じですので、細かい作業に向いてません。
それで、最近では、色鉛筆のようなパステルもあります。あと、擦筆(さっぴつ・紙で出来た鉛筆状のもの、細かい箇所をこするのに使う)を使うこともあります。擦筆も太さが色々あります。
パステルで有名な画家といえば、ドガが印象的です。踊り子を描いたシリーズを、どこかで、見たことがあると思います。ドガのように、色紙を使うと、また、違った雰囲気の効果が期待できます。 このように、短時間に自在な制作を可能にするパステルは、魅力的な絵具の一つといえるでしょう。
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