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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2017・3・7(火) |
「教室日記」 《細かい絵と複雑な絵の違い》
似ているような気もするが、これが、結構、だいぶ違う。
例えば、1m四方の絵があったとして、10 cm間隔にタテヨコに線を引くと、10cm四方の四角が 100ケできる。
この一つのます目の中を細かく描き、その隣、また、その隣へと移っていくと、全体では、非常に細かい絵になる。 これが細かい絵のこと。 時間は掛かるが、作業的には、忍耐の世界なので、絵の作業としての難易度は高くない。
しかし、複雑な絵は、こうはいかない。
一つの10cm四方が、他の10cm四方に絡むのが、複雑な絵。 この絡みは、全てに絡んでいくので、調整が必要なため、絵の作業としての難易度は、高くなる。
当然、細かい絵と複雑な絵の作業手順も違ってくる。 細かい絵の場合、ある程度、全体の構成を下描きしたら、先の10cm四方を細かく描き始め、隣へ、隣へと移っていく。 ミクロからマクロへと向かう。
しかし、複雑な絵は、隣と絡むので、この手が使えない。
全体を下描きしたら、さらに、それを、全体として細かくしていく。 各部所が絡み合うので、常に全体を見張る必要がある。 各部所を細かくしながら、また、調整しながらマクロからミクロに向かう。
細かい絵の描き方と逆になる。
また、内容も明らかに違う。
細かい絵は、一つのます目を細かくするので、絵の要素は、 a b c の三つくらいで、足りる。 それが、マクロへ向かうので、迫力は、倍倍に増えていく。 しかし、複雑な絵は、マクロからミクロに向かうので、絵の要素は、a b c d e f ・・・と、増えてしまう。
絵の要素を増やさないと、迫力が出ないからだ。 そのため、より複雑な作業になる。 複雑になってしまうが、要素が多いため、完成形は、細かい絵を圧倒する。
つまり、しごく大雑把な捉え方をすると、
前者を、イラストレーションと呼び、後者を純粋美術と呼ぶことができる。 イラストレーションと純粋美術を分けるのは、多様性と複雑さ。
細かい絵は、誰にでも描ける。
勉強するなら、複雑さを学ぶべし。
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