<アートQ&Aその1(8/3日)、その2(8/7日)>
色々な描き出し方があります。
カンバスに木炭で下描きし、定着液を噴霧して木炭を定着させて描き出す人、定着液代わりに、絵具で直接とめて描き出す人、黄色でいきなり下描きする人、まず、マチエール(絵肌)作りをする人、水彩画でも描くように、薄い絵具で画面を作ってから、描き始める人、様々です。
描くイメージまたはスタイルによって、描き出しが違うということです。油絵のいい所は、どんな描き出し方をしても、その後の制作に影響しないことです。 一概には言えませんが、木炭で描き始める人は、リアルな絵を好む人に多い、黄色でいきなりは、ムーブメント(動き、流れ)を好む人、マチエール作りを最初にする人は、厚塗り派、薄い絵具で画面を作る人は、画面上の変化を好む人など、大体に分けることが、できます。
描き始めから、恐る恐る、チマチマ、絵具をケチるように、薄く薄く。これみんないけません。 油の臭い、筆の硬さ、筆をのせた時のカンバスの弾力、絵具の伸び、引っ掛かるようなザラザラな画面、etc.・・・・
これら全てが、油絵の特徴であり、魅力であります。 まず、それを楽しみましょう。それから、何が描けるかを考えましょう。絵具に合った描き方を知らなければ、なんにもなりません。
非常にタフな絵具だと思ったら、正解です。他のどんな絵具より、色々な意味でタフな絵具なんです。そんな絵具で、日本画のような繊細な描き方は向かないなと、思ったら大正解です。まず、そう考えてみることです。そういう考え方をしないと、油絵の最初の扉は開きません。
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