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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2015・12・8(火) |
 講師 大野まみ ドローイング
「教室日記」 (作者作品紹介―15)
作者作品紹介、ラストを飾るのは、大野まみさんのドローイングイラスト。
まみさんは、特別教室のイラストの講師である。
最近では、ドローイングイラストを専門に指導し、11月29日の午前教室では、11月24日にご紹介した北山さんが、まみさんのドローイングイラスト講座を受講した。
まみさんは、プロのイラストレーターとして、出版業界、デザイン業界を通して、活躍している。
まみさんに最初に会ったのは、1995年の1月だったので、かれこれ、20年余り前になる。 当時は、杉並教室を立ち上げたばかりで、3人目の生徒さんとして入会してきた。 イラストレーター志望だった。
絵は、最初から上手く、デッサンもしっかりしていた。 まみさんにドローイング教えたのはこの私で、そういう意味では、ドローイングの弟子第1号と言える。
話は変わるが、11月に、絵描き同士の飲み会が新宿であり、まみさんも参加した。 まみさんは、作品を何点か持参し、皆に見せた。 メンバーは、まみさんを入れて5人。 一番怖い相手に見せるので、覚悟して来ましたと言っていた。
見せたのは二種類で、一つは、営業用のイラストが数十点。 そして、こんなものも持ってきましたと言いながら出したのが、自由に描かれたドローイング作品数点。 およそ、仕事とは無縁なラクガキ同然のドローイングで、まみさんも、おそらく家族も ”ゴミ” として見てしまうようなものだった。
しかし、アートというものは、不思議なもので、技術の裏づけがあるしっかりした絵が、必ずしも良いということには、ならない。 得てして、そういう絵は、絵描き仲間では受けないものだ。
まみさんのドローイングは、見ようによっては、確かにラクガキだったが、そのドローイングから受ける印象は、まさに、現代美術であった。
感情や感性に満ち溢れていた。 技術で描いていないので、ストレートに感覚が飛び込んでくる。 久しぶりに、新鮮な気持ちになった。
このマネは、誰にもできないのではないかと思った。 今の日本で、これだけ感覚だけで描いている人を他に知らない。
感覚世界のトップを行く感覚と言っていい。
しかし、それだけに、一般社会では、理解不能な絵の代表的なものになってしまう。
まみさんが、こういう描き方は止めようかと思っていたと吐露したので、私と太田という友人とで、止めないよう説き伏せた。
太田は、非常に優れた感性の持ち主で、私もこの男の 「目」 だけは怖いと思っている。 その太田が、まみさんの絵を絶賛した。
赤坂で、絵を展示できるところがあり、そこに紹介しようと、もう一人の飲み輩が言い出し、皆で、バックアップすることにした。
さて、あらためて今回ご紹介の絵をご覧頂こう。
何が描かれているのかは、意味不明である。 感覚だけで描かれた絵を見る時は、感覚だけで見る。 伝わってくるものを素直に受け止める。 何を描いたのかは、分からなくてもいい。 感じること。 それがアートの原点なのだ。
少なくとも、私にはこう感じる。
「This is Mami Ohno」
大野まみ、ここにあり。
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