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アート21教室日記
田屋優・・・・・・画家、現代美術作家  西船橋の絵画教室、研究所主宰               (掲載内容の無断転用禁止)
プロフィール

田屋優

Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。
  画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。
 
「西船絵画教室アート21
 アート21研究所」
http://www.art21japan.jp/

 南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
  

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<教室日記>2015・11・17(火)
桑原麻理子・縮小
会員 桑原麻理子 デッサン

「教室日記」
(作者作品紹介―13)

  作者作品紹介13回目は、桑原麻理子さんの鉛筆デッサンである。

桑原さんは20代前半で、専門学校出身。 したがって、初めからデッサンは上手かった。
  2014年の1月入会なので、そろそろ在籍2年になる。

 

わが教室のデッサンの初めは、鉛筆を立てて描く線描き。 線の集合で立体感を出す。 
  これに対して、鉛筆を寝かせて、芯の背で描く濃淡描きがあり、通常、デッサンは、この濃淡描きが主流である。
  しかし、濃淡描きは、意外と対応範囲が狭いのと、描き出しから面で入っていくため、カタチに対する認識が弱くなりがち。 

  絵はカタチではなく、面で捉えた質感、量感が大事であるという教えから来るものだが、カタチに対する認識は、いつかは持たなければならない。 
  カタチに対する認識が弱いと、絵を描く上で、極めて不便だからである。


そのため、わが教室では、線描きから始め、途中で濃淡描きに切り替える。 
  線描きは、輪郭線から入るため、まず、カタチの認識が強くなる。 それに対応範囲が広いが、描き方を覚えるのが面倒なため、まず、面倒な線描きから始めている。

  両方覚えると、鉛筆1本で何でも描けるわけだ。



桑原さんは、濃淡描きで描いている。 専門学校で覚えたのが濃淡描きだったのだろう。
  それで、線描きは指導していない。 本人が線描きに興味がなければ意味がないので、本人の希望に任せている。



  さて、桑原さんのデッサンをご覧頂こう。
いい雰囲気で描かれたデッサンである。 ボトルの質感、量感とも申し分ない。 カタチについては、何度か修正しているので、これも問題なし。 

  しかし、これを仕上げるには、結構時間が掛かっている。

桑原さんは、仕事の関係で、このデッサンの途中から、受講がない月が続いた。
  今年の会員展が近づいたある日、桑原さんにメールして、デッサンを仕上げられるか確認した。
  予想に反して、仕上げると返事が来た。


「その意気や良し」


  と、思った。


桑原さんは、会員展には今年で2回出品している。 
  2014年の1月入会なので、本来だと2014年の会員展には出品なしのはずだったが、初心者ではなかったので、私の判断で、出品してもらった。 
  

  1回目がオマケ出品で、今年の会員展が正規の出品だったので、出品できない事態は、避けたかったのだろう。
  何とか、滑り込みセーフで仕上げた。

濃淡描きの良さを十分に生かした柔らかいデッサンは、いい出来栄えである。




  桑原さんの数ヶ月後に入会した H さんが、今、このボトルを描いている。

教室には、「会員展デッサン画集」が置いてあり、デッサンをする人は、この画集を参考にする。 
  桑原さんの今回のデッサンも載っているが、H さんは、桑原さんのデッサンを参考にしない。


訳を聞いたら、



「上手すぎて、参考になりません!」
 

  
  と、答えた。





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