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プロフィール |
Author:田屋優
「絵の多角的分析」を研究テーマに、様々な角度から見た絵の本質を分析解説する。 画家・彫刻家、田谷映周を師匠とし、兄弟弟子に画家・彫刻家、田谷安都子。 自身の弟子に橋崎弘昭、大野まみ、萩原正子。 「西船絵画教室アート21 アート21研究所」 http://www.art21japan.jp/
南船橋ビビットスクエア・カルチャースクール絵画部講師、ウエルピア市川絵画部講師、カーサ・デ・かんぽ浦安絵画部講師、NONSTOP会員。
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<教室日記>2014・7・8(火) |

会員 星尾憲治 デッサン
「作品紹介-3」
作品紹介3人目は、昨年3月に入会した星尾憲治君。 20代後半。 穏やかなしゃべり方をするこの青年が、絵を習おうと思った理由は、仕事に生かしたいということらしい。 そういうビジュアルな仕事についており、絵が描けること、知識を得ることが、必要に思えたのだろう。
したがって、熱心である。 絵ごころは、初めからあり、ある程度のレベルから出発しているので、デッサンを一から始めても、クリアするのが、早い。 今回、ご紹介のスパークリングワインボトルも、お試しのボトルから数えると3本目になるが、ボトルに差し込む光を取り込むなど、すでに、初心者より一歩もニ歩も前に出ている。
こういう、ボトルの映り込みや反射などを描き込むデッサンをやる人は、いつも、同じ席になるよう気を配るのだが、土曜受講だと、結構大変である。 土曜日は、午前教室も夕方から始まる午後教室も、満員になることが多く、また、そういう席が決まっている人の数も少なくない。 席が、かち合うことも多く、交通整理に追われてしまうことも度々。
そのため、予約を受けた時点で、定席の生徒さんか、どうかをチェックする必要があるが、これを時々忘れる。 星尾君も土曜午前受講の定席組だが、運良く、彼の場所を定席とする生徒さんは、彼一人。 これは、なんとも助かる。 気を使わなくて済む。
教室、西側には窓が広く面積を取っており、晴れた日は、この窓から十分過ぎるくらいの光が入り込むが、西側のため、午前は、夏でも、陽が差し込むことはない。
星尾君の席は、この光を背中で受ける位置にあり、彼の前に置かれたボトルがまともに光を受けている。 フランス産、「ピエール・ルジョンドル」のスパークリングワインは、ボトル下部と上部に金色のラベルが貼られている。 また、ガラス面は、少し濃い目のオリーブグリーン。 午前の光は、このボトルめがけて飛び込んでくる。 金色のラベルが光り、オリーブグリーンのボトルガラス面が、彼の後ろの情景を映し出す。
これを描かないでか。
星尾君は、そう思ったと思う。 面白かったと思う。
 彼は、このボトルの映り込みを、克明に描き込んだ。 鉛筆デッサンなのに、不思議とラベルが金色なのが分かる。 ラベルが、テかっている。 また、よく見ると、ガラス面に映り込んだ背後の窓枠の中に、星尾君自身が描かれている。 また、さらに後ろの人も。 ボヤアーーと。
でも、丁寧に描き込んだために、仕上がるまでには、結構日数が掛かっている。 始まりは、2013年の7月後半。 終了が、2014年の4月後半。 実に9ケ月も掛かったが、その間、仕事のために、3ケ月間は作業ができなかったり、月に1回しか来れなかったりで、9ケ月に伸びてしまった。
星尾君のデッサンには、説得力がある。 ただ、ボトルを描いただけでなく、星尾君自身が、このボトルを、どう描きたかったのかが、見る者に、よく伝わってくる。 光と映り込み。 それが、見事に表現されている。
いいデッサンです。
星尾君! お疲れ様。
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